鉄道の謎ルール 障害者割引“一人で利用はダメ” ルーツを調べてわかった意外な理由(TBS 4/22)
3月18日からスタートした障害者用ICカード。
鉄道会社などが加盟する関東ICカード相互利用協議会のプレスリリースには、「障がい者割引が適用されるお客さまにも、よりシームレスかつ快適に、関東圏などで『Suica』・『PASMO』をご利用いただくことができます」と書かれている。これまで、障害者割引を受けるためには障害者手帳を駅員に提示する必要があった。
だが障害者用ICカードの購入・利用条件
「(障害者)本人用と介護者用を同時にお求めいただきます。別々にお求めいただくことはできません」
多くの鉄道会社では、障害者が一人で利用する場合は障害者割引の対象外。
(※ただし乗車距離の営業㎞が100㎞超、または101㎞以上の場合は、多くの鉄道会社で、障害者の単独乗車でも割引が適用されます。)
私鉄の担当者
「旧国鉄時代の障害者割引制度を踏襲し、現在でも運用しているのだと思う」
「正直、私も個人的には障害者一人での利用でも割引されるべきだと思っているが、規則だからどうしようもない」
JR東日本の担当者
「身体障害者割引をはじめとする公共割引は、国の社会福祉政策で行われるべきものと考えております。国鉄の制度を継承したものは、引継ぎ継続して実施いたしておりますが、割引の拡大については、ひいては他のお客さまのご負担増にもつながるため、現在のところ考えておりません」
障害者団体にも話を聞いたが、意見は分かれた。
障害者の単独利用でも割引を認めてほしいという人たちは、障害者が置かれた経済的な苦境をその理由にあげた。
関西大学・安部誠治名誉教授に、日本の鉄道における障害者割引制度の成り立ちについて話を聞いた。
優先されたのは“健常者の移動手段の円滑化”だった。つまり、バリアフリーが整っていない駅での障害者の移動は介護者の存在が必須だったのだ。
1990年代後半からようやくバリアフリー化が前に進む状況になってきた。
諸外国のように公的負担で障害者の単独利用での割引をやることが次の課題です。
いま私たちはより“インクルーシブ”な社会に生まれ変わろうとしている。障害者の社会参加をより促すことができる。「障害者の鉄道の単独利用割引」は社会全体で取り組むべき課題ではないか。
3月18日から多くの鉄道会社でホームドアやエレベーターなどのバリアフリー設備の整備のために普通運賃に10円が加算された。「障害者の鉄道の単独利用割引」について国や鉄道会社の間で活発な議論を行っていくべきではないだろうか。
(サイトより引用 情報元:森壮也様)
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記者が経緯をよく掘り下げてくれています。
聴覚障害は運動機能の障害ではなく情報の障害です。行動上の支障はありませんが、突発的な事態で困ることが多いです。
聴者と同じような情報がリアルタイムで得られるようになったら、聴覚障害者の場合、割引も見直しが必要かもしれません。
