担任に「日本手話」が通じない ろう学校の小3男児が北海道を提訴(朝日新聞7/27)

https://www.asahi.com/articles/ASQ7W6QLFQ7WIIPE01Q.html

幼いころから使い慣れた「日本手話」による授業を受けられず、教育を受ける権利を侵害されたとして、北海道札幌聾学校3年男子児童が27日、道に慰謝料など550万円の支払いを求める訴訟を札幌地裁に起こした。

原告の男児は日本手話を第一言語として育った。同校では日本手話を主なコミュニケーションの手段とする学級で学ぶ。2年時までは日本手話ができる担任がいたが、今年度の担任は日本手話がほとんどできず、日本語対応手話や身ぶりによって指導しているという。男児は教員の問いかけの意味が理解できず、授業を欠席している。

原告側は5月、学校側に改善を求めたが、一部の授業で日本手話のできる補助教員を担任の通訳として配置しただけで、担任と直接会話できない状態が続いているという。
同校によると、小学部の児童は計38人。うち日本手話で学ぶ児童は15人で、うち3年生は原告の男児1人。

(サイトより引用)

提訴に至るまで、署名運動もしていたようです。

自分の言葉で教育を受けられない、同じ言葉で話せる同級生もいないとしたら、苦しさは想像できます。

相互の主張を見ていないので正当性は判断できませんが、教育を受ける権利は他の多くの事柄よりも尊重されないとならないです。裁判を待たず一刻も早く改善されるといいですね!

 

全日本ろうあ連盟のサイトからたどりましたが

北海道言語としての手話の認識の普及等に関する条例

(手話を習得する機会の確保)

第4条 道は、市町村、関係団体等と協力して、聴覚障がい者が乳幼児期からその家族等と共に手話を習得する機会を確保するよう努めるものとする。

第5条 道は、聴覚障がい者が在籍する学校(学校教育法(昭和 22 年法律第 26号) 第1条に規定する学校をいう。)において児童等及び職員が手話を習得する 機会の確保を図るため、当該学校に対し、助言、情報の提供その他の必要な支援を行うよう努めるものとする。

https://www.jfd.or.jp/info/misc/sgh/map/pdf/j-hokkaido-20180320.pdf

2018年4月1日施行されてますね。努力義務ではありますが、道が指導力を発揮しても良いのでは?