聞こえにくい立場では、テレビ視聴の際の字幕にはいつもたいへん助けられ、重宝しています。

作成に関わる方々に感謝を忘れないようにしないとならないです。

 

そんな中、6/19(日)22:30-23:25放送の日本テレビ系「金田一少年の事件簿」第8話「首狩り武者殺人事件」。字幕が付かなかったようです。
オガワは見ていないのですが、EPGには 字幕マークがあったものの、実際の放送では字幕放送を実施せず。

冒頭、「この番組は都合により字幕放送を行っておりません。ご了承下さい。」と表示されていたようです(添付画像)。
アナウンスを見逃した人にはわからないので、何度も字幕ボタンを連打した人や、テレビやレコーダーの故障を疑った方が大勢出たようです。

それでなくても字幕を必要としている聴覚障害者には、内容が分かりにくくなります。
ツイッターで「金田一」「字幕」で検索して!と知人から教えられ、騒ぎを知りました。数えたら400件以上の書き込みを確認、ドラマを字幕付きで見ている人の多さに改めて驚きました。
聞こえにくいために字幕を必要としている人はもとより、夜は子どもが小さい等の理由で音を絞って字幕を見ている方、放送内容により難しい言葉や人名の漢字を確認したい方など、多様なニーズが見えました。

今回なぜ字幕が付かなかったのか?いろいろ検索してみると、ネタバレ防止のため字幕をつけなかった可能性がTwitter上で指摘されています。
どういうことかというと、字幕は通常脚本ベースで表示されているようで、脚本ではセリフの頭に誰の発言かが書かれています。例えばサスペンスドラマの字幕で発言者が「犯人」と表示されると、ネタバレとなってしまいます。
その場合ネタバレにならないように字幕を作れば良いだけの話のように思えますが。これまでも同様の事態がありました。

今回なぜ字幕が付かなかったのか正確なところは不明ですが、もし意図的に字幕をつけなかったとしたら、聞こえにくい方を置き去りにする、納得しがたい判断です。
放送法施行規則では、放送事業者は「重大な事故」については総務省に報告義務があります。音声のない状態では10秒だったでしょうか、「放送事故」とされるようですが、字幕については具体的な規定があるのか、今回どうなるのか、防止策はあるのかな、と疑問に感じました。
意図的に字幕を出さなかったとしても、「字幕付き」と予告し案内していた番組に字幕をつけなかったとしたら、事故相当とするべきではないかと感じます。

取り急ぎ関係者に共有し、総務省にも投げかけたいと思っています。