【WHO】国際的状況 聴覚障害者は4億6600万人(英文)2019年3月20日
https://www.who.int/en/news-room/fact-sheets/detail/deafness-and-hearing-loss

 

世界総人口の5%超の4億6,600万人が聴覚障害者※です。
(※良耳が40dB以上の成人および良耳が30dB以上の児童の数)
うち4億3,200万人が成人、3,400万人が児童です。
2050年にはこれら聴覚障害者が9億人(10人に1人)に達する可能性があります。
 
15歳未満の小児期の難聴の60%は、予防可能な原因によるものです。この数字は低所得国で75%、高所得国で49%。
12歳から35歳までの11億人の若者が、騒音による難聴のリスクがあります。
難聴の問題対応に、世界全体で年間7500億ドルもの費用が発生しています。難聴を予防、対応するための介入は対費用効果が高く、個人に大きな利益をもたらします。
早期対応により補聴器や人工内耳、字幕や手話、教育や社会的支援等の利益を得ます。
 
聴覚の障害は大人で良耳の聴力が40dB以上または児童で良耳聴力30dB以上の場合に引き起こされます。その大多数は発展途上国または中程度の所得の国で生活しています。
65歳以上の方の約3分の1は、難聴の障害による影響を受けます。この年齢集団の方は南アジア、アジア太平洋湾岸地域、およびサハラ以南のアフリカに多いです。
 
聴者(両耳とも25dB以上の聴力)のように聞こえない場合はHearing loss (聴力損失?)がある、と言います。Hearing loss の程度は軽度(mild)、中等度(moderate)、高度(severe)、重度(profound)に分けられます。

軽度から高度のHearing lossの方を、難聴者(Hard of hearing)と言います。

通常は音声言語によって意思疎通し、補聴器、人工内耳、字幕等や補聴援助機器が適合します。
より著しい聴覚障害を持った人々は、人工内耳の恩恵を得られるかもしれません。
ろう者(Deaf)の大部分は重度の聴覚障害を持ち、多くの場合手話を使用しています。
 

WHOは、未対応の難聴は世界全体で年間7,500億米ドルのコストをもたらすと推定しています。 これは、医療部門の費用(補聴器の費用を除く)、教育支援の費用、生産性の損失、および社会的費用が含まれます。
発展途上国では、ろうや難聴の子供が学校教育を受けることはめったにありません。 難聴成人の失業率も非常に高くなっています。 雇用されている人の中で、難聴の人の割合は、一般的な労働力に比べて低い傾向にあります。
教育および職業リハビリテーションサービスへのアクセスを改善し、特に雇用者の間で難聴のある人々のニーズに関する意識を高めることにより、難聴のある人々の失業率が低下します。

 

聴力損失の症例の半分は公衆衛生対策によって予防できると示唆されています。
15歳未満の子どもでは、聴力損失の60%が予防可能な原因に起因します。 この数字は、高所得国(49%)と比較して低所得国と中所得国(75%)で高くなっています。 全体として、小児期の難聴の予防可能な原因には以下が含まれます。
おたふく風邪、はしか、風疹、髄膜炎、サイトメガロウイルス感染症、慢性中耳炎などの感染症(31%)。
出生時仮死、出生時低体重、未熟児、黄疸などの出生時の合併症(17%)。
妊娠中の母親や、赤ちゃんへの耳毒性薬の使用(4%)。その他(8%)

 

予防方法(抄訳)。

はしか、髄膜炎、風疹およびおたふく風邪を含む小児疾患に対する子供の免疫。
思春期の少女と生殖年齢の女性を妊娠前に風疹から予防接種する。

妊婦のサイトメガロウイルス感染を良好な衛生状態で防ぐ。妊婦の梅毒およびその他の感染症のスクリーニングと治療。

パーソナルオーディオシステムおよびデバイスのWHO-ITUグローバル標準を実装する。これは、政府やスマートフォンやMP3プレーヤーのメーカーが行うことができます。この規格に従えば、聴覚に有害なリスニング行為による聴力損失を防ぐのに役立ちます。

 

補聴器の生産数は世界全体の需要の10%未満、発展途上国の需要の3%未満しか満たしていない。

これらのデバイスを装用・保守するためのサービスが利用できないことや、電池が不足していることも、多くの低所得環境の障壁である。

 

2017年、第70回世界保健総会では、難聴と難聴の防止に関する決議が採択されました。この決議は、加盟国に対し、耳と聴覚のケアのための戦略を主要な医療健康保険制度の枠組みの中で統合するよう求めています。また、WHOは、上記に挙げたものを含め、国際レベルでの耳と聴力の健康促進措置を講ずるための、多くの行動をとるよう求めています。
(サイトから引用 翻訳文責オガワ)
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昨年紹介した、
【WHO】国際的状況 聴覚障害者は4億6600万人(英文)2018年3月
https://ameblo.jp/bcs33/entry-12357811031.html
と骨格はほぼ同じですが、内容が充実しています。

次のような文意の文が以前あったのですが、昨年はありませんでした。
「補聴器の生産数は世界全体の需要の10%以下です。
補聴器が必要な人で実際に持っている人は、発展途上国では40人に1人以下です。」

→今回は次のような記述が追加されています。

補聴器の生産数は世界全体の需要の10%未満、発展途上国の需要の3%未満しか満たしていない。

 

聴覚障害者数についての重要なWHO推計。オガワの知る限りでは、過去2回更新されています。その推移をふりかえって見ると
2005年2億7,800万人、
2013年2月に3億6000万人、
2018年3月に4億6600万人に。
追跡調査することで、データがより充実してきているようです。