特に若年層の重度難聴者にお伝えしたい。
聞こえの大敵は「距離」「騒音」。
難聴当事者の有力な解決方法が、有線・無線の補聴システム。
中でもオススメしたいのはデジタルワイヤレスシステムの「ロジャー」です。
ロジャーのマイクの中でも、「ロジャーペン」「ロジャーセレクト」は、Bluetooth対応。スマホとリンク可能。
音声認識アプリと併用すれば、「聴く」・「見る」ことが同時に可能になり、話された内容の、より自然な理解につながります。
スマホで使える音声認識アプリ等には、次のようなものが。
①自立コムが提供している音声認識。
・音声認識 JV2T - Jiritsu Voice to Text -(iOS 用アプリ)
・オンライン音声認識 JSpeech(PC、アンドロイド用 Chrome が必要)
→長文には向かないが、認識精度が高い。サーバ環境が不安。
http://www.jiritsu.com/products/detail.php?id=403
②シャムロックレコードが提供している音声認識アプリ。
・UDトーク(iOS ・アンドロイド用アプリ)
→長文にもよい。ユーザビリティで抜群の高評価。利用規約をよく理解して活用したい。
「ロジャー」気になる値段は、送・受信機とも約10万円前後。
「高い!」と言われますが、オガワ(両耳約95dB、明瞭度50%以下)は価格以上の効果を感じます。
重度の聴覚障害者の場合、補装具制度で補聴器本体の給付に加え、特に認められた場合は、特例補装具制度でロジャーが給付可能です。
給付額はFMマイク98,000円、FM受信機80,000円(片耳の場合)が上限。※別途自己負担等あり。
自治体により給付の可否に温度差があります。次の根拠を示して、お住まいの地域でご確認ください。
【根拠】補装具費支給に係るQ&Aの送付について
http://www.techno-aids.or.jp/mhlw/08_150402.pdf
給付が困難な方も、もうひとつの可能性が。
職場での「ロジャー」導入に役立ちそうなのが「障害者作業施設設置等助成金」。
もちろん設置にあたっては、職場でどう活用するのか、どんな効果が期待されるのか等、納得いただける材料を提供する必要があります。
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構が実施しています。
この助成金申請は、当事者の雇用・職場復帰・人事異動等から6か月以内が目処となっています。
1人につき上限150 万円(2/3 助成)。
受信機は個々の補聴器内蔵が望ましいのですが、職場で申請するなら、共用利用できる首かけ式の受信機もあります。
http://www.jeed.or.jp/disability/subsidy/om5ru80000001j13-att/om5ru80000001j5q.pdf
オガワの職場は、周囲は聞こえる人ばかり。
ロジャーや音声認識のシステムを活用することで、以前は困難だった会議内容の理解が改善されてきました。
職場の一定の理解もあり、手話通訳・要約筆記の情報保障がなくても、会議の司会担当、議事録作成が「一部」可能になっています。
もちろん重度難聴のオガワには、まだまだわからない部分はあるのですが。
それでもロジャーと音声認識のシステムを併用することで、以前より「できることが増えた」と効果を実感しています。
皆さんもぜひお試しください。
もし効果があれば、聞こえにくい社員が会社の戦力として、より力を発揮できるようにするための投資として、提案してみてはどうでしょうか。
重度難聴の皆さんのお役に立てば幸いです。
(文責 小川光彦 認定補聴器技能者)