本日、都の難聴協会防災委員会企画で「情報保障付きで学ぼう!救命方法」講演会を実施。
講師は都の防災安全課の和田さん。ろう者ですが、声で話しながら手話講演いただきました。

防安課和田さn

都内はFaxでも119番だけで送信できるそうです。
火事か救急か、
名前、連絡先番号、所在地等必要な内容を書いて送信してください、その際紙の表と裏を間違えないでください、とのこと。
119について

緊急ネット通報のこともお話しいただきました!
従来メール通報のシステムでしたが、12月1日からネット通報のシステムに変更。メール通報が使えるのは、本日1/31までなので、お早めにネット通報への更新を!
ネット通報
27年度、メールでの通報受信は16件。うち消防・救急出動につながったのが9件。
12月以降に始まったネット通報で、これまで通報14件あり、うち出動につながったのは3件。
ネット通報には練習モードがあるのですが、12月に始まったばかりなので、練習と本番を間違えて通報した方が多いようです、とのことでした。みなさんもお気をつけて。

ネット通報については東京都消防庁のサイトをご参照ください。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/mail_sys/index.html

次いで、野方消防署の方のご指導で、参加者ほぼ全員が救命方法の実演もやりました。
まず情報保障付きで流れを説明いただき、理解した上で実際に心臓マッサージ。
強く押したり、肘をたてずに斜めに押したりすると、骨折する恐れもあるので、両手を重ね、掌の付け根で押して5センチへこむくらいでやるそうです。それでも痛いかもしれませんが、救命のためであれば必要とのこと。
30回押して、2回人工呼吸。ですが最近は相手が知らない人の場合、感染を防ぐため、人工呼吸はしない方向らしいですね。心臓マッサージだけでも蘇生率はほとんど変わらないので、心臓マッサージだけでよいそうです。
木村さん救命

ここで、参加者からの質問。
若い女性の場合でも、AEDを使用するときは、服は脱がせないといけないのか?
答え 脱がせる必要があります。AEDは強い電流を流すので、下着にワイヤーがついてたりすると、電流が流れてやけどする恐れがあるとのこと。電流の流れない、布のようなものを上からかぶせるのはよいそうです。
ネックレスや腕時計も危険ですが、AEDのシールに接触しないように気をつければそのままでよいとのこと。
AEDのシールのすぐ近くで接触する恐れがあるかどうかがポイントのようですね。

逆の理由で、毛の濃い人の場合は、服の上からあてるのと同じ状態になるので、毛を剃って使うことがあるそうです。AEDの中にはこのためのカミソリが入っていることもあるそうで。

出血は上から押さえるだけでも効果有り。三角巾でしばって押さえる方法も学びました。

参加された皆さん、これで非常時の救命方法にちょっと自信を持てたんじゃないでしょうか?
楽しい講演会でした!
東京都消防庁防安課の皆さん、野方消防署の皆さん、ありがとうございました!