社説:補聴器相談事業 再開へ前向きな検討を(秋田魁新報4/17)
http://www.sakigake.jp/p/akita/editorial.jsp?kc=20150417az
財団法人の秋田県成人病医療センターが30年近くにわたり県内全域で実施してきた「補聴器相談事業」が、センターの解散に伴い3月末で廃止された。
センター内に相談室を設け、職員も配置。県内の耳鼻咽喉科医師でつくる「日本耳鼻咽喉科学会県地方部会」が運営を全面サポートしてきた。活動拠点である相談室がセンター解散で使えなくなり、代わりの場所も見つからなかったことが事業廃止の大きな要因となった。
医師たちは現在、形を変えてでも事業を再開できないか模索中だ。県も、県民の健康を維持・向上させる観点からどんな協力ができるのか、前向きに検討してもらいたい。
この事業は1986年、耳鼻咽喉科の医師たちがボランティアで始めた。89年には専用の診療車を導入し、県内各地の病院や医院を定期的に巡回。補聴器の専門スタッフや現地の医師たちと連携しながら、難聴に悩む高齢者らを対象に診療から聴力検査、補聴器の調整までを一体的に行ってきた。年間利用者数はここ数年、延べ2100~2700人で推移していた。
事業廃止に落胆する利用者は多い。4月以降に補聴器の調整を予定していた利用者は少なくとも300人に上るという。耳鼻咽喉科の医師たちが、継続を強く望む利用者の声を受け、センターや県に質問状や嘆願書を提出したこともある。
この事業で最も特徴的なのは補聴器の調整だ。補聴器は聴力の衰えに応じて、定期的に調整しなければならない。
聞こえにくくなると人とのコミュニケーションが取りづらくなる。引きこもりに陥って心身のバランスを崩し、認知症やうつ病の発症にもつながる可能性があるだけに、周囲の配慮やサポートが欠かせない。
成人病医療センターを解散、その機能の一部を隣の県立脳血管研究センターに移し循環器部門を強化するというのが今回の組織再編だ。しかし、その陰で補聴器相談という大事な事業が置き去りにされた格好だ。
本県が全国一の高齢県だからこそ、年を取っても健康で暮らせる社会の構築に力を入れる必要がある。補聴器相談事業が聴力の衰える高齢者たちにとって頼みの綱だったことをあらためて強調しておきたい。
(サイトから引用)
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社説なのでほぼそのまま転載。
高齢者の健康支援、活力維持のために非常に重要な事業と感じます。
http://www.sakigake.jp/p/akita/editorial.jsp?kc=20150417az
財団法人の秋田県成人病医療センターが30年近くにわたり県内全域で実施してきた「補聴器相談事業」が、センターの解散に伴い3月末で廃止された。
センター内に相談室を設け、職員も配置。県内の耳鼻咽喉科医師でつくる「日本耳鼻咽喉科学会県地方部会」が運営を全面サポートしてきた。活動拠点である相談室がセンター解散で使えなくなり、代わりの場所も見つからなかったことが事業廃止の大きな要因となった。
医師たちは現在、形を変えてでも事業を再開できないか模索中だ。県も、県民の健康を維持・向上させる観点からどんな協力ができるのか、前向きに検討してもらいたい。
この事業は1986年、耳鼻咽喉科の医師たちがボランティアで始めた。89年には専用の診療車を導入し、県内各地の病院や医院を定期的に巡回。補聴器の専門スタッフや現地の医師たちと連携しながら、難聴に悩む高齢者らを対象に診療から聴力検査、補聴器の調整までを一体的に行ってきた。年間利用者数はここ数年、延べ2100~2700人で推移していた。
事業廃止に落胆する利用者は多い。4月以降に補聴器の調整を予定していた利用者は少なくとも300人に上るという。耳鼻咽喉科の医師たちが、継続を強く望む利用者の声を受け、センターや県に質問状や嘆願書を提出したこともある。
この事業で最も特徴的なのは補聴器の調整だ。補聴器は聴力の衰えに応じて、定期的に調整しなければならない。
聞こえにくくなると人とのコミュニケーションが取りづらくなる。引きこもりに陥って心身のバランスを崩し、認知症やうつ病の発症にもつながる可能性があるだけに、周囲の配慮やサポートが欠かせない。
成人病医療センターを解散、その機能の一部を隣の県立脳血管研究センターに移し循環器部門を強化するというのが今回の組織再編だ。しかし、その陰で補聴器相談という大事な事業が置き去りにされた格好だ。
本県が全国一の高齢県だからこそ、年を取っても健康で暮らせる社会の構築に力を入れる必要がある。補聴器相談事業が聴力の衰える高齢者たちにとって頼みの綱だったことをあらためて強調しておきたい。
(サイトから引用)
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社説なのでほぼそのまま転載。
高齢者の健康支援、活力維持のために非常に重要な事業と感じます。