障害者権利条約の批准が報道されない不思議
http://www.huffingtonpost.jp/hajime-yamada/post_6368_b_4410007.html?ncid=edlinkusaolp00000003
12月4日の参議院本会議で障害者権利条約の批准が承認された。2006年に国際連合で採択されたこの条約は138か国がすでに批准していたのだが、日本もやっと追いついた。遅れた原因は、国内法が条約の求める水準以下であるため、国内法の改正を先行させる必要があったからである。2011年には障害者基本法が改正され、2013年春の通常国会では障害者差別解消法が成立するなどして、やっと国内環境が整い批准に至ったのである。
障害者権利条約の批准に向けて動いたのは民主党政権で、その後、与野党逆転が起きたが、この政策課題については大きな意見の相違はなかった。また、公明党はもっとも熱心に動いた政党であり、自由民主党・公明党・民主党の党派を超えた協調で批准されたということもできるだろう。

例示の障害者の参政権は、社会の側に配慮が欠如していたために、制限されていた。しかし、条約を批准した以上、これからは選挙権・被選挙権に関わる差別は許されない。障害者権利条約の批准は、このように障害者に大きくプラスに働くだろう。またそれは、高齢化に伴って身体機能に低下が進むことが多い高齢者にも役立つだろう。

なぜ、障害者権利条約の批准は報道されないのだろう。それは、メディアが特定秘密保護法案ばかり報道しているからだ。与野党の激突を報じたいメディアにとって、条約の批准が満場一致で可決されたなど、都合の悪い真実であるかのようだ。しかし、障害者権利条約は人権条約であって、障害者のみならず一般国民にも大きな影響を与える。他の記事で言及したが、東京オリンピック・パラリンピックの成功にも関わるものだ。メディアの報道姿勢には大きな疑問を感じる。
(サイトから引用)
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藤井さんが参議院の参考人招致で、「権利条約に恥をかかせないでください」といっていたのですが、報道の問題もありますね。
国民全ての平等な権利行使につながるもの。大事に扱ってほしいものです。