「多くの高齢者はテレビの音声をしっかり聞き取れていない!?」
補聴器メーカー・ワイデックスデンマーク本社がBBC(英国放送協会)と共同で高齢者のテレビ聴取状況の調査を実施。
http://www.news2u.net/releases/91939

ワイデックスとBBCの共同調査によって、多くの高齢者が、テレビ番組の中で話されていることを聞き逃してしまっていたり、話の内容をしっかりと理解できていなかったりしているということが判明しました。この現象の主な原因は、テレビ番組の音声における語音明瞭度の不足であり、このことが多くの高齢者(とりわけ難聴者)にとってテレビを楽しむ上での大きな障害となっていました。
この調査報告を受け、BBCは事態の改善に向けた取り組みを始めています。

■調査の概要
2010年8月、BBC Puiseオンラインパネルメンバー8000名と500名の65歳以上のインターネット未利用者を対象に、調査対象が普段視聴しているテレビ番組の詳細について日記調査が実施されました。
■調査結果と分析
調査を分析したところ、相当数の視聴者が音声の聞き取りに問題があったと指摘している22のテレビ番組が判明しました。
これら22の番組の音声の録音状態については、詳細な検討が行われました。バックグラウンドミュージックの干渉は話し言葉の聞き取りにとって大きな阻害要因となりますが、録音技術のレベルの低さや話し手の発声の悪さも大きな影響を与えていました。
6つの番組では、司会者や出演者の声を覆い隠すような音楽が加えられていました。さらに、6つの番組ではマイク位置の影響で録音の状態が悪く、出演者の会話が不明瞭になっていました。他にも、出演者の発声が悪いため適切な録音ができていなかった番組もありました。
さまざまな要因が、テレビ番組の音声の聞き取りに悪影響を与えますが、この調査結果の分析によって導き出された主な原因は、「しっかりとした訓練を受けていない録音担当者が多いことと、対話入力レベルが低すぎる時に録音を停止させる権限を与えられていない音響技術者が増えていることではないか」とディックは言っています。

■今後の取り組み
調査結果を受けて、BBCは迅速な対応を行いました。BBCアカデミーを通じて、放送業界全体の教育・研修を開始しました。BBCの持つ知見に基づいたトレーニングメニューは、大学や他のテレビ局の研修機関を含む放送業界全体で活用されています。
(サイトから引用)
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日本のテレビでも調査してほしいですね。聞き取りやすい音声なのかどうか。
オガワには聞き取りにくいですけどね。