東京新聞12月7日(水)17頁芸能ワイド面「字幕放送 CSが挑戦」

デジタルテレビのリモコンにある「字幕」ボタンを押して、画面に字幕を出す「クローズドキャプション」。これに、CS放送でいち早く取り組んだのが「時代劇専門チャンネル」だ。デジタルテレビで視聴できる「スカパー!e2」や、専用チューナーを利用する「スカパー!HD」などで二年前から始め、現在、日曜の「鬼平犯科帳」など二割程度の番組で字幕化を達成している。時代劇ファンは高齢者が多い。「耳が遠くなった方へのサービスとして、人気がある日曜の『池波正太郎アワー』から始めた。」(略)
クローズドキャプションは、地上波では当たり前のサービス。いずれCS放送にも不可欠な機能の一つになりそうだ。

中国中央電視台(CCTV)の番組をスカパー!で放送している「CCTV大富」は来年一月二十二日から、ドラマや情報番組に日本語字幕をつける。韓国語のチャンネルで日本語字幕は広まっているが、中国語では初の試み。字幕化と同時に、ニュース番組では日本語同時通訳も始める。

耳が不自由な人にとっては、日本語字幕がつく洋画よりも、日本映画の方が楽しむことが難しい。そこで、映画・ドラマチャンネル「衛星劇場」は開局当初から、「衛星デフシアター」(日曜午前7時)という枠を設け、日本語字幕付きの日本映画を放送してきた。(略)今月と来月は、通常の「衛星デフシアター」とは別の時間帯でも、字幕付き邦画計十四本をスペシャル編成する。
(紙面から引用)
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2027年目標の放送行政指針で、CSの字幕も可能な限り増やす方針になっていますが、やっと普及しはじめてきたようです。聴覚障害者だけでなく、社会にとって必要なものだという意識で取り組んでほしいものです。
「衛星劇場」さんは、先月末に開局二十周年記念イベントでも字幕付き映画上映会を実施していました。先駆的・継続的な取り組みに、ただ感謝です!