【すごいぞ! ニッポンのキーテク】「音で音を消す」アサヒビールの意外な騒音防止装置
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090628/biz0906280801000-n1.htm
100ヘルツ以下の低い周波数に対する苦情件数は近年、増加傾向にあるという。低周波音は一波長が長いため、中・高周波音に比べて遮蔽物を透過したり、迂回しやすいうえ、音源からの距離による減衰が少ないといったやっかいな特性がある。
アサヒの光畑伸輔主任研究員が中心になって開発した技術は、音を音で打ち消す「騒音アクティブ制御」と呼ばれる原理を応用する。騒音の周波数と正反対(逆位相)の音を出して騒音を打ち消す仕組みだ。
ヘッドホンや空調などの排気ダクトに実用化されているが、広い範囲で低コストに低減するのは困難だった。
アサヒは、騒音のピークとなる周波数だけを選択し、そこだけを消音する技術を確立した。さらに、微妙に変化し続ける騒音の周波数に追従し、音を消す制御音を出す技術も開発。両技術を組み合わせることで、広い3次元空間でピークの最大9割を消音できることを突き止めた。
アサヒではまず、送風機や圧縮機などモーターを搭載した産業機器向けに装置を投入する考え。
(サイトから引用 情報提供:gotoda様)
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逆位相の音を使う技術はヘッドホンで利用されてましたが、広い環境でも使えるようにしたのが苦心点らしいですね。