60人、障害年金も受給 聴覚障害偽装、総額数億円か
http://www.asahi.com/national/update/0317/TKY200803170156.html
障害者手帳の不正取得疑惑をめぐり、札幌市の耳鼻科医(73)の診断で最重度の「聴覚障害2級」の手帳を得た人のうち、少なくとも約60人が障害年金も受給していたことがわかった。約60人に支払われた障害年金は計数億円に上るとみられる。
社会保険庁は「これほど大規模な不正疑惑は聞いたことがない」として実態調査を始めた。
障害者手帳を取得し、返還した人の数は17日午前現在で、449人に達したことが朝日新聞の調査でわかった。
(サイトより引用)
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外見だけでは判断できないのを悪用されています。
こんなときに本当に困って手帳や年金を取得した方、してない方までが、不要に好奇の視線を浴びることになり、精神的にとてもつらいものがあります。

一方でデリケートな問題もあります。
手帳の取得レベルぎりぎりの方は、聴力検査の数値より、本人の困っている状況に対して給付されることがあるようです。
数値を厳密に適用しようとすると、かえってサポートを必要としている方を追い詰めてしまう面もあるのです。
今の身体障害者手帳の制度が、実際に困っている方全てに対応できる制度になっていないのです。軽中等度の難聴者は、状況によっては高度の難聴者と同じようにきこえない、同じように生活の質を保てないケースもあるのに、何もサポートを受けられないのです。

今回不正をされたという方の中には、実際に困っている軽中等度の難聴者も多いのではないかなあ、と案じています…。