スタジオルーツ宮古のブログでは、
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・スタッフの活動報告
をご紹介しています。
前回は「腰椎分離症は成長期の疲労骨折」というお話をしました。
今回は保護者の方から最もよく聞く質問
「同じ部活なのに、なぜうちの子だけ痛くなるの?」についてお答えします。
結論から言うと、
分離症になる子とならない子の違いは「練習量」ではなく「体の使い方」にあります。
分離症は「腰の回旋ストレス」で起こる
まず知っていただきたいのは、腰椎分離症は「腰を過度にひねる」ことで起こるという事実です。
腰椎の椎弓が骨折する最大の原因は、繰り返しの「回旋(ひねり)+伸展(反り)」の複合動作です。
野球のスイング、バレーボールのスパイク、テニスのサーブ、サッカーのシュート——
これらすべてに共通するのが「体をひねりながら反る」動きです。
東京大学医学部附属病院の研究(2017)では、分離症の子どもたちの動作を3D解析したところ動作中の腰椎回旋角度が健康な子どもより平均で約12度も大きいことが分かりました。
つまり、同じスイング動作でも腰椎を過剰にひねっている子が分離症になっているのです。
部活動で「腰をひねって打って!」「身体をねじって!」
と見た目にとらわれたフォーム指導をされるケースはいまでも散見されており、これが1つの原因となっています。
本来、体をひねるのは「胸椎」と「股関節」の役目
ではどこでそのねじりは生じているのか。それは、解剖学的の視点でカラダを見ると見えてきます。
そもそも腰椎は、本来ほとんど回旋しない構造になっています。
人間の背骨は頸椎(首)、胸椎(背中)、腰椎(腰)に分かれていますが、それぞれ得意な動きが違います:
・頸椎:回旋が得意(左右を向く)
・胸椎:回旋が得意(体をひねる)
・腰椎:前後の動きが得意(前かがみ、反る)
腰椎の椎間関節の構造上、回旋可動域は片側わずか2〜3度程度しかありません。
対して胸椎は片側約30度も回旋できます。
つまり本来、「体をひねる」動作は:
・上半身のひねり → 胸椎が担当
・下半身のひねり → 股関節が担当
こうして腰椎以外の部分で回旋を作り出すべきなのです。
では、なぜ分離症になる子は腰椎を過剰に回旋させてしまうのでしょうか?
答えは「股関節の硬さ」にあります。
大阪大学医学部の研究グループ(2021)が、分離症の子どもたちと健康な子どもたちの体を比較した結果
分離症の子どもたちは
・股関節の内旋可動域が平均で15度少ない
・股関節の外旋可動域が平均で12度少ない
・特に利き足側の股関節が硬い
という特徴が見られました。
具体例で説明しましょう。
右打ちの野球選手がスイングする時、本来は:
- 右股関節が内旋して骨盤が回る
- 骨盤の回転に伴って胸椎が回旋する
- 腰椎はほとんど回らず安定を保つ
こうなるべきです。
ところが股関節が硬いと:
- 股関節が十分に回らない
- でも体を回したいから腰椎で無理やり回そうとする
- 構造上回らないはずの腰椎に過剰なストレスがかかる
- 繰り返しで椎弓に疲労骨折が起こる
この悪循環が分離症を引き起こすのです。
「フォーム指導」だけでは解決しない
「じゃあコーチにフォームを直してもらえばいいのでは?」
そう思われるかもしれません。 しかし現実問題として、股関節と胸椎が硬いままではフォームは変えられません。
どんなに「腰を使わないで!」と言われても、股関節が硬ければ物理的に股関節で回れないので、結局腰で回すしかないのです。
つまり、正しいフォームを獲得するための順序は
- まず股関節と胸椎の柔軟性を取り戻す
- 骨盤と胸郭が正しく連動して回れる体を作る
- その上で正しいフォームを体に覚えさせる
このステップが必要です。
スタジオルーツ宮古では、まずお子さんの股関節と胸椎の可動域を詳しくチェックし、硬くなっている部分を特定します。そして骨盤と胸郭の位置を整え、股関節と胸椎が本来の可動域を取り戻せるよう施術とエクササイズ指導を行います。
体が変われば、自然とフォームも変わります。 そして腰椎への負担が減れば分離症のリスクも十分に下がる事が可能です。もし今現在腰の痛みや違和感でお悩みであれば、スタジオルーツ宮古にご来店ください。
次回最終回では「分離症を予防・改善する具体的な体づくり」をお伝えします。
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