今回のテーマは
「ウイルス感染後にずっと続く不調」です。
風邪やインフルエンザ、
新型コロナウイルスなどに感染した後、
なかなか体調が元に戻らず
お困りの方も多いのではないでしょうか。
「もう熱は下がったのに、なぜかだるさが続く」
「集中力が戻らない」といった症状は、
実は珍しいことではありません。
今回は、ウイルス感染後に続く
慢性疲労症候群について、
通常の疲労との違いや対処法を詳しく解説していきます。
本日の内容はこちらの動画にまとめてあります⇧
こんな兆候が出ていたら慢性疲労症候群かも
ウイルス感染後の体調不良が長引く場合、
それは単なる疲労ではなく
「慢性疲労症候群」の可能性があります。
この症状は、
休んでも疲れが取れない状態が6ヶ月以上続き、
ちょっとした活動で翌日ぐったりしてしまう
「運動後症状悪化(PEM)」が特徴的です。
また、立っているとフラフラする起立性不耐症や、
朝起きても疲れている、集中力が続かない、
物忘れが増えるといった認知機能の問題も現れます。
診断には国際的な基準があり、
2015年のNational Academy of Medicineの評価基準では
2日連続運動負荷試験(CPET)や起立試験などの
客観的な検査も用いられます。
運動すればリセットできるってものでもない
慢性疲労症候群(ME/CFS)は、
一般的な疲労や怠けとは根本的に異なる疾患です。
最も特徴的なのは「運動後症状悪化(PEM)」で、
軽い身体的・精神的活動の後に症状が悪化し、
数日から数週間続く現象です。
これは健康な人の「疲労」とは
全く異なるメカニズムで起こります。
世界で400万人以上、日本でも推定8万人が
この疾患に苦しんでおり、うつ病や他の
内分泌疾患とは明確に区別される独立した
病気として認識されています。
もしこのような症状に心当たりがある場合は、
まずは病院で受診しましょう。
改善には自律神経のバランスを整えることが
ポイントとなります。生物学的基盤を持つ
疾患だからこそ、専門的なアプローチが必要です。
自律神経につきましては、こちらの動画を参照下さい。
より詳細な内容は、ぜひYouTubeをご視聴ください。
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