山根です。

坐骨神経痛シリーズ第3弾は、

「医学的アプローチ」についてです。

 

坐骨神経痛は整体へ!

と言いたいところですが、やはりファーストチョイスは病院です。

そもそも診断ができるのは「医師のみ」であり、

画像診断などは病院でしか出来ません。

なので、治るかどうかなどは一旦置いておいて、

状態を確認するためには病院受診を検討してみてください。

 

しかし!痛みで病院行くのって緊張しますよね。

そこで今回は、医学的には坐骨神経痛はどう扱われ、

どんな治療方針になるのかをざっくりまとめてみましたので

坐骨神経痛で悩んでいる方はぜひ読んでみてください。

 

 

坐骨神経痛の診断方法

 

坐骨神経痛の正確な診断は、適切な治療計画の立案に不可欠です。

医療機関では、以下のような段階的なアプローチで診断を進めていきます

  1. 問診:症状の詳細、発症時期、悪化・軽快因子などを聴取します。
  2. 身体診察:
    • 腰部や下肢の触診
    • 神経学的検査(筋力、感覚、反射など)
    • 特殊テスト(ラセーグ徴候、大腿神経伸展テストなど)
  3. 画像診断:
    • X線検査:脊椎の変形や狭窄を評価
    • MRI検査:椎間板ヘルニアや神経根圧迫の詳細を確認
    • CT検査:骨性変化の詳細評価に使用
  4. 電気生理学的検査:
    • 筋電図(EMG):神経障害の部位と程度を評価
    • 神経伝導速度検査(NCS):神経機能を客観的に評価

これらの検査結果を総合的に判断し、坐骨神経痛の原因と重症度を特定します。

 

方針としてはこのようになってますが、

坐骨神経痛でご来店されるお客さんに話を伺うと

3の画像診断のみというケースが多いようです。

 

 

 

治療方針は色々あります

 

坐骨神経痛の治療は、原因疾患と症状の程度に応じて個別化されます。一般的な治療方針は以下の通りです:

  1. 保存的治療(初期治療):
    • 薬物療法:
      • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
      • 筋弛緩薬
      • 神経障害性疼痛薬(ガバペンチン、プレガバリンなど)
    • 理学療法:
      • ストレッチング
      • 筋力強化運動
      • 姿勢矯正
    • 生活指導:
      • 活動制限と段階的な活動再開
      • 姿勢指導
      • 人間工学的アドバイス
  2. 中間的治療:
    • 神経ブロック療法:硬膜外ステロイド注射など
    • 牽引療法
    • 装具療法
  3. 手術療法(保存的治療が無効な場合):
    • 椎間板ヘルニア摘出術
    • 脊柱管拡大術
    • 椎間孔拡大術

基本的には95%以上が1の保存的治療でしょう。

要は、湿布を貼って経過観察です。

 

湿布について話している動画はこちら

 

手術療法は、シリーズ1でお話した

レッドフラッグに該当した場合のみです。

 

一応理学療法が処方された場合は、病院で

リハビリテーションを受けることとなりますが、

 

坐骨神経痛を専門とするセラピストは多くないので

そこまで期待できないかなぁというのが正直なところ

(ずっと現場を見てきています。)

 

 

エビデンスに基づく治療方針は?

 

最新の研究結果や治療ガイドラインに基づいた治療指針を以下に示します:

  1. 初期治療では保存的アプローチが推奨されます。多くの患者が4〜6週間で症状改善を示します[1]。
  2. NSAIDsは短期的な痛み緩和に効果がありますが、長期使用には注意が必要です[2]。
  3. 神経障害性疼痛薬(ガバペンチンなど)は、慢性的な坐骨神経痛に有効である可能性があります[3]。
  4. 理学療法は、特に慢性期の症状管理と再発予防に重要な役割を果たします[4]。
  5. 硬膜外ステロイド注射は、短期的な症状緩和には有効ですが、長期的な効果については議論が分かれています[5]。
  6. 手術療法は、保存的治療が無効な場合や進行性の神経学的症状がある場合に考慮されます[6]。

 

少しわかりづらいですよね。

難しい点をいくつか簡単にまとめると、

①保存で大体治る。

②痛み止めの長期服用は危険

④動かしてあげると慢性化した症状に有効

⑥手術はレッドフラッグ兆候があればする

 

といった具合です。

せっかく病院に行っても湿布や痛み止めだけ渡されて帰るのは、

一応①のようなエビデンスがあるためです。

 

しかし、必ずしも全員ではありません。

そして注目したいのは④です。

やはり、慢性症状には「動き」の変化が必要不可欠。

だから動きに特化しているスタジオルーツ盛岡の施術は

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坐骨神経痛で病院に行こうか悩んでいた方は、

ぜひ参考にしてみてください。

そして、湿布や痛み止めの効果が薄いと感じた場合は

早めにスタジオルーツ盛岡にお越しください。

 

慢性痛シリーズのYouTube動画はこちら

参考文献

  1. Koes BW, et al. (2007). Diagnosis and treatment of sciatica. BMJ, 334(7607), 1313-1317.
  2. Rasmussen-Barr E, et al. (2016). Nonsteroidal anti-inflammatory drugs for sciatica. Cochrane Database Syst Rev, 10, CD012382.
  3. Mathieson S, et al. (2017). Trial of Pregabalin for Acute and Chronic Sciatica. N Engl J Med, 376(12), 1111-1120.
  4. Lewis RA, et al. (2015). Comparative clinical effectiveness of management strategies for sciatica. Spine J, 15(6), 1461-1477.
  5. Pinto RZ, et al. (2012). Epidural corticosteroid injections in the management of sciatica. Ann Intern Med, 157(12), 865-877.
  6. Jacobs WC, et al. (2011). Surgery versus conservative management of sciatica due to a lumbar herniated disc. Cochrane Database Syst Rev, (11), CD008880.

 

 

 

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