山根です。

坐骨神経痛シリーズ4弾は、温熱療法と運動療法についてです。

坐骨神経痛の管理において、有効だという論文が多く出ているのが

「温熱療法」と「運動療法」です。

 

スタジオルーツ宮古では、

遠赤外線のホットパックを導入しています。

 

これらの方法は、痛みの緩和だけでなく、

全体的な体調の改善にも寄与します。本記事では、

坐骨神経痛に対する温熱療法と運動療法の

利点と実践方法について詳しく解説します。

 

 

カラダを温めることで起きる体の変化

 

坐骨神経痛を温めることには、以下のような利点があります。

わかりやすく箇条書きで紹介すると、

  1. 血行促進:温めることで局所の血流が改善し、栄養素や酸素の供給が増加します[1]。
  2. 筋肉のリラックス:温熱は筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を高めます[2]。
  3. 痛みの緩和:温熱は痛みを伝える神経の活動を鎮め、不快感を軽減します[3]。
  4. 治癒促進:血行促進により、炎症部位の回復が促進されます。

温熱「療法」と言われるだけあって、

多くのエビデンスがございます。

 

痛み=冷やす のイメージがあるかもしれませんが、

冷やすのはあくまで急性症状(発症後48時間以内)。

基本的には温めたいのですが、詳細はこちらを参照ください

 

 

実践方法

  • ホットパック:市販のホットパックをお腹、腰部や臀部に当てます(15-20分程度)。
  • 入浴:温かいお風呂に浸かり、全身をリラックスさせます(15-20分程度)。

湯たんぽなど、温めることができればなんでも大丈夫ですOK

また、腰痛や歌詞の違和感など、神経症状に対しては

お腹を温めることが有効です。

 

 

安静よりも動いたほうが改善する?

 

適切な運動は坐骨神経痛の管理に不可欠です!

というよりも、坐骨神経痛に限らず体の不調全般に

運動は効果を発揮します。

  1. 筋力強化:特に体幹と下肢の筋力を高めることで、脊椎のサポートが改善します[4]。
  2. 柔軟性向上:硬くなった筋肉をストレッチすることで、可動域が広がり、痛みが軽減します[5]。
  3. 血行促進:運動によって血流が改善し、炎症の軽減と治癒促進につながります。
  4. 神経の可動性向上:特定の運動は神経の滑走性を高め、痛みを軽減します[6]。

では何をすればいいのか。

お勧めはスロージョギングです。

走るというよりも、

「走るような動きで歩くスピードで進む」

そんなイメージです。

10〜15分行うだけで全身がぽかぽか温まります。

ゆっくりペースなので、関節への負担も少なく全身運動となる

万能な運動方法です。

 

家の周りをぐるっと一周、気分転換がてらスロージョギングしてみてください。

 

 

温熱と運動の組み合わせ

 

温熱と運動を組み合わせることで、さらに効果的に坐骨神経痛を管理できます:

  1. 運動前の準備:運動前に温熱療法を行うことで、筋肉がリラックスし、より安全に効果的に運動できます。
  2. 運動後のケア:運動後に温熱療法を行うことで、筋肉の疲労回復を促進し、痛みの緩和に役立ちます。
  3. 日常的なルーティン:朝の温熱療法と軽いストレッチ、夕方の軽い運動と温熱療法など、日課に組み込むことで継続的な効果が期待できます。

これは、私自身がメンテナンスとして行なっている方法でもあります。

「温めて動かす」というシンプルな方法なので、ぜひ継続的に取り組んでみてください。

 

 

まとめ

 

坐骨神経痛の管理において、適切な温熱療法と運動療法は非常に重要です。これらの方法を正しく実践することで、坐骨神経痛の緩和だけでなく、肩こりや腰痛、自律神経症状といった様々な不調に対応できます。ただし、個々の状況や症状は異なるため、これらの方法を実践する際は、必ず医療専門家に相談し、自分に合ったアプローチを見つけることが大切です。温めることと運動を日常生活に取り入れ、坐骨神経痛とうまく付き合いながら、快適な生活を送りましょう。

参考文献

  1. Malanga GA, et al. (2015). Mechanisms and efficacy of heat and cold therapies for musculoskeletal injury. Postgrad Med, 127(1), 57-65.
  2. Petrofsky J, et al. (2013). The influence of the application of heat and cold to the skin on muscle strength. J Strength Cond Res, 27(9), 2626-2631.
  3. Nadler SF, et al. (2004). The physiologic basis and clinical applications of cryotherapy and thermotherapy for the pain practitioner. Pain Physician, 7(3), 395-399.
  4. Searle A, et al. (2015). Exercise interventions for the treatment of chronic low back pain: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials. Clin Rehabil, 29(12), 1155-1167.
  5. Gordon R, Bloxham S. (2016). A Systematic Review of the Effects of Exercise and Physical Activity on Non-Specific Chronic Low Back Pain. Healthcare (Basel), 4(2), 22.
  6. Nee RJ, Butler D. (2006). Management of peripheral neuropathic pain: Integrating neurobiology, neurodynamics, and clinical evidence. Physical Therapy in Sport, 7(1), 36-49.

 

 

 

カラダを正しい動きに導く事で、

痛みの原因となる関節の負担を取り除きます。

 

慢性症状は早めの対処が回復のカギですので、

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