TODAY'S
 
痛みの誤認識が痛みを作る

 

今村です。

昨晩、理学療法士・作業療法士向けの

オンラインナイトセミナーを開催したので

一部シェアします。

 

テーマは

「痛みの科学」

 

結論から言いますと、

 

・痛みは損傷だけでは生じない

・心理的要素、環境要素が多大に影響する

・慢性疼痛持ちの方は特有の「思考のクセ」がある

・負の思考パターンが痛みを増幅する

・カラダの動きを変える事が必須条件

 

専門家向けのものですが、

一般の方にもわかるようかいつまんで解説します。

 

 

その他、慢性疼痛についてまとめた一般の方向け動画は

スタジオルーツのYouTubeチャンネルより↓

 

 

チャンネル登録お待ちしております!

 

 

痛み止めの種類は作用する部位で変わる

 

 

痛み止めには沢山の種類があります。

ですが、大きく分類すると3つになります。

 

メジャーなところだと

ロキソニンやリリカがそれにあたります。

 

では、3ヶ月以上続く腰痛や肩こりに

ロキソニンは効くでしょうか?

 

答えはNoです。

ですが、多くの人は

痛み止め=ロキソニン

というイメージで市販薬を飲まれています。

 

帯状疱疹などの神経症状には中枢神経に作用するリリカ

より高次な脳機能のトラブルまで進行している慢性疼痛は

サインバルタなどであれば有効です。

 

痛み耐性を高めることを考える

 

自律神経の失調症状や慢性疼痛は、

弱っているから整える もありですが、

大切なのは「耐性を高める」ことです。

侵害刺激を減らすのお薬はマッサージの役目

痛み耐性を高めるには

 

「運動」により体に適度な負荷をかけること

思考パターンを徐々に変えていくこと

 

などが挙げられます。

特に「思考パターン」というものが、

昨今では慢性疼痛改善において

ホットワードとなっています。

 

ネガティブ思考は痛み増幅装置

 

ざっくりいうと

ネガティブ思考は痛みを増幅します。

 

なぜなら、痛みの度合いは「大脳辺縁系」

という部位が影響しているためです。

 

・長期的なストレスにさらされている

・日常生活で不満や憤りを感じている

・何かで損をした

・気の合わない人間が周りにいる

 

こういったストレス全てに辺縁系は反応します。

反応が長期化すると、過剰反応を起こすようになります。

 

怒りっぽい

痛みに過敏

すぐにイライラする

 

このように、痛みは「嫌な感情」と強くリンクしています。

 

 

嫌な感情もそうですが

「痛みに対しどう認識しているか」

も痛みの程度と回復速度に大きく影響します。

 

痛みのことばかり考える「反芻」

どうせ治らないと諦めている「無力感」

痛みに対し、過度な不安を持つ「拡大視」

 

大きくこの3つの思考パターンがあるとされ、

これらを「破局的思考」と言います。

 

 

慢性痛は見えない不安からくる負のサイクル

 

痛みの恐怖回避モデルというものがあります。

 

これは要約すると、

「この痛みはいづれ回復するでしょう」

と考えていれば回復するが、

「この痛みは本当に大丈夫なのだろうか」

と考えていると痛みのサイクルに入る可能性がある

というものです。

 

もちろん"痛み"の原因として

大なり小なり組織の損傷はあるのですが、

痛いと感じるレベルは

痛いという現象に対する”捉え方”次第で

0にも100にもなるのです。

 

 

痛みに対する科学的アプローチとは

 

捉え方次第ということは、メンタルの問題というよりも

”認知”の問題と考えた方がわかりやすいでしょう。

 

認識を修正する認知療法というものもございます。

心理的は問題には心理療法があります。

 

ですがこれらは、どれも手を出しにくいというのが

多くの人にとっての本音でしょう。

 

なのでスタジオルーツでは、

楽に動けるカラダに変わった

という強い体感を提供しています。

 

絶対的な実感は、

変化するために必要な原体験なのです。

 

 

脳の局在的にも、

「運動感覚」と「痛み」と「感情」は

奇しくも同じ領域で統合されています。

 

揉んでほぐれて楽になる

ではなく、

本来の新体制を取り戻し、痛みから解放される

事が重要なのです。

 

 

というわけで、今回も夜20時スタートにも関わらず

20名を超える勉強熱心な理学療法士の皆様にお集まり頂きました。

とにかく人間の体はブラックボックスであり

医学の常識は日進月歩で変わり続けています。

 

今現在、辛い痛みや不調で悩んでいるという方は、

症状を諦めるのではなく

「まだ解決法に辿り着いていないだけ」

と考え、希望を捨てずに

知識をつけていきましょう。

 

施術時にも生活のアドバイスをさせて頂いてますので

まずは初回お試し価格をご利用ください。