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スタジオルーツ宮古では、
「合理的なカラダづくり」をテーマとした、
動きを整えることでカラダを改善していくサービスを提供しています。
*カラダの構造を整える骨格調整
*体内環境を整える内臓ケア
*コントロールシステムを整える自律神経調整
今回は
「脊柱側弯症」
について説明させていただきます。
主に女子小学生〜中学生くらいに多いといわれる側弯症です。
2021年現在の知見と傾向についてシェアしますので
ぜひ一度動画を視聴してみて下さい。
今回の内容動画はこちら↓
側弯症にもいくつか種類がある。
側弯症は、背骨が左右に弯曲した状態です。背骨自体のねじれを伴うことがあります。
小児期にみられる脊柱変形を指し、左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭(きょうかく)の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)などの変形を生じる変形疾患です。
女性の方が男性より5〜8倍発症率が高く、日本においては思春期に発症することが多いと言われています。
変形には2種類あって、大きく
構築性と機能性に分類できます。
構築性は、椎体と言う骨自体が変形してしまうもので、
ほぼ遺伝が原因(それ以外は不明)と言われています。
上のイメージ図のように、椎体の高さに差が生じることで横に曲がります。
機能性は、骨ではなく椎間板が潰れるなどし崩れる側弯です。
姿勢やスポーツ特有動作によって作られる変形で、骨に異常がないのが特徴です。
骨をつないでいる部位で歪んでいると考えるとわかりやすいでしょう。
原因は不明。だけど関連性や法則性はある。
原因は主に3つ、考えられています。
1つは遺伝的要因。親が側弯症の場合、お子さんも側弯症であることがあります。
ただし、遺伝と呼ばれるものの中には、食生活や睡眠習慣
(同じ生活環境で同じものを食べ、似たようなサイクルで活動しているため)
によって類似している場合もあります。
2つ目は脊柱の成長パターンです。栄養やホルモンバランスの偏りによって
椎体の成長がまばらになり、結果として歪むという可能性です。
実際に、椎体と椎弓の成長速度に有意差があるといった研究データがあります。
また、メラトニンという神経伝達物質が骨の成長に関係しているというデータもあります。
3つ目は脳神経です。
何度も説明している大切な要素ですが、
人間の姿勢は体性感覚、視覚、前庭覚という3つの感覚がベースとなっており、
いずれも脳神経で処理されています。
この情報入力にエラーが生じて動作に問題が出るパターンです。
街を歩いていると、頭が斜めなまま歩いている人がいると思いますが、
これがエラーの状態です。
本来頭が傾いていれば
首が緊張し(体性感覚)
視界は斜めになり(視覚)
傾きを感知する(前庭覚)
はずなのですが、これらの情報を正しく脳が処理できていないことで傾くわけです。
これによって、背骨に負担がかかり変形していくパターンです。
おおよそこの3つが、いま現在考えられている原因です。
研究データとして、以上のようなデータが出ています。
変形度合いによって対応が変わる
どうしても服を着ている&背中を見なければわからないため、
気付くのが遅い傾向にあります。
コブ角という基準があるのですが、10度から側弯症と診断されますが、
10度程度だと気付かないことが多く、レントゲンでわかるという具合です。
20度まで角度がついてきて初めて、少し特徴的な要素が見えてくるので
専門家の目で見て気づけるレベルになります。
30度を超えてくると素人目でもある程度わかるようになります。
角度によって様子見か、装具を作るかなどアプローチが変わってきます。
次回は判断基準から治療方針についてシェアしていきます。