肩関節脱臼から1年経過したお客様がご来店。
転んで肩を強打し打球したとのこと。病院で脱臼を整復してもらい治療をしたようですが、それから肩を上げることができなくなり、家事動作が大変だったようです。
円背が強く、確かに腕を上げるのは大変そうな姿勢で座位姿勢での挙上も反対の手で手伝わないと上げることもできなく、上腕外則に疼痛があり、三角筋の筋活動は弱いため脱臼時に腋窩神経事態損傷を受け麻痺が出たか、もしく腋窩神経周囲の軟部組織の影響が可能性として考えられました。
腋窩神経に影響していると思われる部位に対して介入してみましたが、なんか思うような変化は見られません。
しばらく介入しながら考えていましたが、一つ大事なことを見落としていることに気がつきました。
それは、クライアントのポジショニングです。
姿勢の変化で肩の筋出力の違いを確認していると、股関節・膝関節を屈曲させた状態で介入した方が出力の向上が認められました。
そのため、その姿勢で徒手的な介入を行った後、activeで動きを練習していくと徐々に動きが出るようになってきました。
結局はどんなに介入をしても、姿勢ひとつで効果も50になるか100になるか、ほぼ決まるという事です。
ポジショニングだけで人の体の緊張は不思議なくらい変化します。
クライアントが何か嫌だと感じた瞬間、人の体は無意識的に全身に様々な影響を与え、結果として筋出力の低下にもつながります。
トレーニングやリハビリにも同じことが言えます。不快なポジションでのトレーニングやリハビリは出力を発揮できなくなるだけでなく、体を壊すきっかけにもなる。ということが言えます。そのため、クライアントに関わる時のポジションだけでなく触り方、声のかけ方一つひとつに注意をしなければと再認識した出来事でした。
それでは、ここでお知らせです。
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