つづき・・・・・・
オイラ 『アイツ、今、外出中なんだけどな・・・』
と言った・・・・
ヨシノリ『そっか~・・・・・』
と言いタバコを吸い始めた。
ヨシノリがタバコを吸い終わるまで沈黙の時間が続く
とてつもなく長~~い時間に感じた。
そして
ヨシノリ 『戻られるまで、待たしてもらえますかね?』
オイラ 『それは無理だな。ツナギはとってやるけど・・・』
と言い、若い衆にポケベルを鳴らすように指示した
当然ながら、電話を掛ける振りして
『連絡が取れないから帰れ』パターンで
その後、ヨシノリを尾行する予定だ
が、しかし
なぜか、オイラのポケベルがピーピーと鳴った・・・・
若い衆のジュンが本当にオイラのポケベルを呼び出したのだ
ジュンは普段から素直すぎるほど何でも言う事をきいたが
この時ばかりは、後でぶち殺してやろうと思った。
ヨシノリ 『・・・・・・・・・・』
黙っていたが、少し笑っていた。完全にバレた
がヨシノリは、コチラがどう出るか黙っている
妙な沈黙があり・・・・
オイラ 『まあ、今日は引いてくれよ
呼び出されちまったからさ・・・・』
一応、偶然ポケベルが鳴った様に取り繕った。
ヨシノリも敵地なのでそれ以上は食い下がってこないのは分かった。
ヨシノリ 『分かりました。ぐちゃんさん・・・・・・に・・・・
お伝えください。また来ます』
そう言って名刺に何かをメモして
他の奴に見えない様に渡された。
名刺は何処かの飲み屋の名刺で
手書きで時間が書いてあった。
ここにこの時間に来いと言う事か・・・・
住所を調べたが、敵地の費場のど真ん中で
飲み屋の名刺だが、赤線地帯の店だった。
ヨシノリも一人で敵地に来たのだから
今度はオイラも一人で行かなければ看板が笑われる・・・・
なんだかんだ言って偉そうにしていたのが
恥ずかしくなったのと、ヨシノリの目的も分からず
すべて、ヨシノリが一枚上手だった事が
妙に腹立たしく・・・その怒りを
ジュンにぶつけた。
次の日ジュンはケジメだと言って
頭髪を剃って、スキンヘッドにしていた。
頭の先端が尖っていたので
後ろから見ると『チ○コ』に見えた
その日から、ジュンは
『亀頭さん』と呼ばれるようになった。
さて、ヨシノリと初対面してから2日後
一人でヨシノリが渡した名刺の店に行ってみる事にした
高架下に飲食店がズラーっと立ち並び
全ての店舗にピンクの蛍光灯が付いている
店舗の前には女性が立っていて
客を引いている。夜中はチョイと異質な飲食店街だ
名刺の店は目立たない場所にあった。
指定の時間より5分ほど早く着いた。
中に入る前に客引きの女性が
『どうぞ~今、ダイジョウブヨ』
と言った。どうやら一般客と思っているらしい・・・
事情を話すのが面倒だったので
『社長は?』と聞いた
女性は客じゃないと分かると
不機嫌そうに黙って奥へ入って行った。
そして、すぐに笑顔でヨシノリが出てきて
店の2階に案内された。
つづく