日立 サージラム KH-3800 | メヒカーノ的エッセイ!!!&中年ブロガーとその生活
みなさん、こんにちはパー



お盆休みのなかったメヒカーノですガーン



せめて今日はニセコで温泉とグルメを楽しんで来たいと思います温泉



さて、これといったネタもありませんので、SONY CRF-320に続いて過去記事を掲載したいと思います。



これも7、8年前の記事だったかなはてなマーク







日立・サージラムKH-3800
1978年発売 89,800円



みかん箱のように巨大なラジオ



見るからに受信機という感じで、ナショナル・プロシードRJX-4800やソニーICF-6800のライバルかと思いきや、ラジオに時計が付いただけという見かけ倒しも甚だしいラジオである。(ライバルになっているのは価格面だけ)



たくさん付いているボタンは、世界主要都市の時間を表示させるためのものであり、あまり使わない。



また、日本時間にプラス・マイナス数時間というだけの簡単なプログラムで、どうしてこんなに高いのだ?と思ってしまう。(コンピューターサージラムという愛称が虚しい)



ほかにはスタンバイタイマー機能があるが、これもとうてい決定打にはならない。



BCLラジオとしての機能は、BFO(ピッチコントロール付き)、RFゲイン程度で、半値以下のラジオと同等レベルである。



さらにとどめを刺すのが、杉田かおるのイメージキャラクターである。







当時は正統派であった杉田かおるだが、起用の狙いは真面目な青少年の心を掴もうとしたのか、テクニクスのイメージキャラクターであった薬師丸ひろ子に対抗しようとしたのか、今となっては定かではない。











少なくともナショナルラジオのように通っぽいヨゼフ・ナジ氏のような人の方が良かったと思う。







唯一、感度が良いのが救いのラジオである。



とここまで酷評したが、個人的にはかなり気に入っている。



操作が簡単で感度が良いから、気軽にスイッチを入れ、BCLを楽しむことができるのだ。



実はこれが結構大事で、いくら性能の良いラジオを持っていても、使わなければ宝の持ち腐れになってしまう。



とかく高性能のラジオは敷居が高く、気軽に使えない。



その点では、正体が普通のラジオだけあって問題はない。



そして、見かけ倒しとわかっていても惚れぼれとする堂々とした匡体と気品溢れるブルーのデジタルカウンター、見る度に喜びが沸いてくる。







どんなラジオでも、メカっぽい雰囲気を醸し出す演出はとても大事だと思う。



それは、遠い異国からの電波をチャッチするというロマンチックな趣味に必要不可欠な要素なのだから。



何よりも質実剛健、日立製作所が、こんなバカバカしいラジオを作ったことは称賛に値する。