アルバイトリーダー経験編
続いてアルバイトのお話。
ここでもリーダー経験が挫折経験になった。
結論から言うと、リーダーとしての責任を全うできないまま、中途半端なスタンスで辞めてしまったって話。
アルバイトを始めて三ヶ月という異例のスピードでリーダーに指名された。
というのは僕がすごく頑張ってたんじゃなくて、他の人の態度がひどかったから、相対的にまだ真面目だった僕がとりあえず選ばれた。
バイト先は、常に社員がいる環境じゃなくて、アルバイトだけで回すところだったから、手を抜こうと思えばいくらでも、サボろうと思えばいくらでもサボれる環境だった。
で、実際それまですでに勤めていた先輩達は好き放題にやってた。勝手に飯食ったり、クリンリネス全くやらなかったり、接客態度くそだったりと散々。
で、僕はリーダーに選ばれたから、そういう先輩方を教育する立場になった。
まあ、リーダーといっても上にはチーフという役職もあるし、マネージャーもあるし、中間管理職的な位置づけだけれど。
リーダーになってから、まずぶっといマニュアル本を家に持ち帰って読み込んで、まずは自分が手本となるオペレーションが出来るようなろうと思って取り組んだ。
最低限の業務はもちろん、細かいクリンリネスや、上への報告の処理方法など事細かに様々。
自分だけが上記を徹底することさえめちゃくちゃ大変だった。実際出来てなかったし。
そして、それを役職も責任も何も無い人達の意識まで変えることはその何倍も難しいことだった。
当然、最低限必要なオペレーションはやらないと進まないので、さぼりがちな人たちもやれる。
ただ、クリンリネスとかプラスαの部分は、最悪やらなくてもこなせてしまう。ここからは意識付けがある人と無い人で差が生まれる。
はて、どうしたもんか。
相手のほとんどは年齢も、入った時期も上の先輩だらけ。ヤンキーみたいな人が多かったし、直接ぶつかって嫌われて居づらくなるほどの勇気もないヘタレな俺。
僕は後から入ってきた後輩達への指導と、黙って行動で示し続けるというスタンスで取り組んだ。
『そんな固いこと言ってんなよ』
『もっと肩の力抜いてやれよ』
『そんながんばってなんか意味あんの？』
そんな言葉を先輩達に何度もささやかれた。
ここで俺は自分の姿勢を貫き続けられなかった。
やることはやるけど、少しずつラクな方へラクな方へ流されて行ってる自分がいて、そしてそんな自分の背中を見て、やっぱり適当でいいんだな ってみんなに思わせてしまってた。
最終的には、作業をちょっと早くこなして、ちょっと丁寧にするだけの普通のアルバイトに毛が生えた程度の名ばかりリーダーの誕生。
まあ、中途半端に嫌われ姿勢つらぬかったせいで、みんなから可愛がられてはいたけど、リーダーとしては間違いなく失格だった。
ここから得た教訓を整理すると、
①まず、人に指導するまでに自分が見本を示せるような状態を目指す。
②態度を一貫させる。いつ、どこで、誰に対してだって一貫性を貫く。
③他のメンバーが、プラスαをやることのメリットを示す、もしくはつくる。
ってことかな。
まずは
自分がマスター、
姿勢を貫き、
相手にメリット示す。
って感じかと思います。