蔭山武史さんの話です。


先日、武史さん宅へ行きました。武史さんの部屋に入らせてもらったときに、いつも笑顔で迎えてくれたその親友の姿がなく、ちゃんと別れをしたはずですが、悲しみと悔しさが込み上げてきました。


蔭山武史さんは先月、心不全で亡くなられました。共に、ちめいどと「ソラノカナタ」の楽曲を通してステージに立ち、いろんな人の心を動かし、影響を与え続けたすごい人です。



2作品目、武史さんとのコラボ曲、レストレーションをつくったときは、筋ジスチャリティや勉強会など、積極的に武史さんがイベントを企画し、僕らはそれに全力で応えていきました。


お母さんの節子さんと、お姉さんのゆきさん、お父さんも交え、打ち合わせに何度もお宅へ行かせてもらいました。


その度に、お菓子やジュースを出してくださり、

打ち合わせの時間は全体の2割ぐらいだったと思います。他愛のない話や、筋ジストロフィーに対するお母さんの真剣な想いなど、それ以外の話をしている時間の方がいつも多かった。



ジッと聞いている武史さん。

話しかけると、表情で答えてくれます。


問いかけに対し、マウスで文字を打つ間、僕らも画面をじっとみたり。少し違う話に切り替えてみたり。


そんなことを繰り返しながら、

武史さんにはいつも、会うたび希望の未来を見せてもらっていました。



感謝しかないです。



武史さんが弱音を吐いてるところをみたことがありません。


メールで「この日にラジオ出演、ゲストで自分の代わりにしゃべってもらえませんか?無理ならいいです」


「こんな企画を考えました、来月、配信ソロライブをやってもらえませんか?無理ならいいです」


と、依頼をしてくれます。


「無理ならいいです」というのを必ずつけてくれるのですが、それがどんな無茶振りでも、やる気にさせてくれるというか、自然に感謝がわいてきます。



心の中に武史さんがいます。

これからもずっと忘れることなく、一緒に歩いていきます。



"あなたを乗せた飛行機が あなたの行きたい場所まで

どうかあまり揺れないで 無事に着きますように"


"あなたを乗せた飛行機が 私の行きたい場所まで"


BUMP OF CHICKEN、(please)forgiveより



雄介