考え過ぎなら、むしろそうであって欲しいくらいだ。
「……なあ雪子、目が明らかに集中してないんだけど」シーバイクロエ バッグ 新作
あの子、人を好きになった事あるのかしら。
「……もしもし、手だけ動いてると俺、すごく怖いんですけど?」
誰か力尽くでも教えてくれるような|女性(ひと)がいれば違ってくる?
「駄目!雪子それ駄目!絶対!」
うるさいなあ。人が考え事してるの……に?
「ストップ!本当ストップ!力敵わないから!?止めてーーー!」
おお。私は今何をしているのだったか忘れてました。
見れば私を押し退けようと目の前の男性が必死に力を込めて涙目で訴えていた。
「ご、ごめーーーん!」
私の持つ”注射器の針先”が彼の突き出された左手の薬指、その爪と指の間に刺さろうとしていた所だった。
いけないいけない。
今日は彼に注射の練習をお願いしていたんだった。少しでも痛くないように、それと確実に血管を刺せるようにしたかったから。
私の彼は幸運にも(?)人一倍血管が浮きにくく見つけ難いタイプの人だったので良く練習させてもらっていた。そして今もその最中。
なのに考え事をしてしまうなんて。両腕を孔だらけにしながら日々協力してくれている彼にも申し訳が無い。
「ご、拷問に変わるのかと思ったよ」
特に運動の経験も無い彼が私の拘束を解けるはずもなかった。うん、確かにこれは怖かったろう。
「ごめんね?今日はもう終りにするから」
うん、それにもう出ないとデートの時間も無くなる。同じ大学とはいえ、二人の時間はまた別物だもの。
「考え事、かい?」
「ええ少しね」
「……中津原高校のこと?」ショルダーバッグ クロエ
「……っ!?ううん、違う。もうじき12月でしょ?イベント続きで楽しくなるといいな~って」
少し曖昧に笑って彼の気遣いに応える。私の母校での事件は、弟は関係無いって聞いているし。いきなり中高の事を言われてびっくりした。
「とはいっても俺ら暇無しってオチだと思うよ?出来るだけの事はしたいし、するけどさ」
「期待してます」
「あー、また真君にも会いたいな。あの子、何かと俺に優しいし弟ができたみたいで嬉しいし。年始のご挨拶の時にでも会えるといいな」
「そうだね~。でもあの子も高校二年生だもん、色々付き合いがあってわからないわよ。後お正月の元旦は駄目よ?」
「え、元旦にご挨拶に行って初詣一緒にいこうよ。用事あるんだっけ?」
「用事は無いけど…」
元旦はまずいのだ。彼の財布を守ってあげなければお正月のデートが……。
「何がまずいわけ?」
「元旦は真理の誕生日なのよ。あの子容赦無いからお年玉と誕生日プレゼントを同時に要求してくるわよ?お義兄ちゃん、って迫ってくるわよ?」
「う……」
「一人っ子で、真にさえデレちゃうのに真理に勝てるの?」
そう。私の彼は一人っ子だ。兄弟姉妹というのに強い憧れを持っているようなんだ。
だから私の弟にも色々世話を焼きたがるし会いたがる。妹に街で偶然に会ったときなど、一緒だった真理の友達全員(七~八人はいたとか)とファミレスに入ってご馳走したらしい。弱い、弱すぎるわ!
真が彼に優しいのは多分。彼が出来てから自分の腕に孔が開かなくなったからだろう。あの子もまた血管探すのが中々難しい逸材なんだ。
真理は、完全にカモネギとしか見てない気がする。それでもデレちゃう彼も問題なんだけど、彼は真と一緒で犬より猫派だもん。矯正できなそうなのよね。真理に加減してもらう他に手はなさそうだ。
こうして弟を好いてくれるのは嬉しいけど、多分お正月に会わせることは出
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