献身的に夫を支える妻というポジションを取って、夫をコントロールしている妻が多すぎる。
それ、夫側は苦しいよ?
何より人間関係が対等ではなく上下関係になっているので、いずれどちらかが苦しくなり破綻します。
巧妙に相手の下に潜って、下からコントロールする。
これ、巧妙にしかも本人も無意識にやっているのでなかなか気付けないんだけれど、特にパートナーシップの場合は、年数が経つにつれ、どんどん苦しくなってきて、中年期から老年期にかけておかしくなるケースがとても多いです。
長年、私が夫を支えてきたの。
私がいなかったら、この人はダメなの。
って。
私もこの下からのコントロールに凄く苦しんだ一人なので、このパターンをやっている人を見ると、他人事とは思えません。
金八先生みたいになるけど、支えるというのは人と人が双方向から、ちゃんと歩み寄って対等な立場でお互いが半分ずつ力を分け合うことであって、一方的にどちらかが押したら苦しいに決まっています。
30年連れ添ったのに、急に離婚を切り出された。
それ急にじゃないよ?
多分ずっとサイン出てたよ。
何でこんな事に・・・って青天の霹靂みたいに言ってるけど、過去の出来事を色々と振り返ってみて。
支えるは一方通行。
支え合うは双方向。
自分が相手を支えるんだという感覚を持っている人は、無意識に相手を自分の支配下に置いてコントロールしています。
この感覚がわかるには、かなり深い内観が必要です。
実際にはコントロール+共依存になっているので、かなり関係性がこじれたり、どちらかが病気になったりして、目に見えて苦しいサインが出ない限り自分では気付けません。
実際には、献身的なフリをして夫を限界まで追い込む妻が多いので、本当に注意が必要です。
「私は何があっても夫を許し、いつも味方になり支えてきた。」
この言葉を聞いて「あ、これコントロールしてるな。」と気付ける人は内観上級者です(笑)
もちろん夫側が妻をコントロールするという逆パターンもありますが、人間関係においてはいつの間にか無意識に関係性が上下関係になっていることがよくあるので注意してください。
その場合、コントロールした方ではなくされた方が深いダメージを負いますので。
そして一般的には、献身的な妻が社会的には称賛され、「あなたはよく耐えた。ご主人のためにずっと尽くしてきて偉いわ。」と何故か同情されるのですが、何やこの出来レース的なマインドゲームは!と思っていつも見ています(笑)