一つ前に書いたお金のトラブルの記事が長くなりそうだったので、あえて省いた部分をこちらに書きます。
私も起業して20年以上、自分でビジネスをやってきたのですが、以下のパターンの人を本当にたくさん見てきたので、一つの事例として書いておきます。
これはどのビジネスでも共通なのですが、自分にはもう集客力がない、人気がない、需要がないみたいなところをちゃんと受け止めずに、対症療法でどうにか乗り切っている人が本当に多すぎます。
私はインターネット関連のビジネスをやっていたので、セミナーや教材、講座などを売るための集客をたくさんやってきたのですが、人が集まらない時は本当に集まらないし、売れないものは売れないんです。
その時にちゃんとリアルな数字を見て、自分が提供しているものに需要がないことをちゃんと受け止められるかどうか。
これが本当に大事だと私は思っています。
私は自分が携わったプロモーションで、酷い結果になったものを本当にたくさん見てきたので、集客の裏側や業界の闇をたくさん知っています。
特にアーティストとか芸能界とか、人気商売であれば尚更その数字が明確に出ます。
需要がなくなったらファンは離れます。
目に見えて人が離れていることを感じた時、その現実から目を背けないこと。
それを小手先の何かで対処して、無理に延命するから、どんどん問題が大きくなるんです。
私のビジネスの師匠が言っていました。
「40歳すぎたおじさんのライブ配信なんて誰が見たいんだよ。かわいい女の子ならともかく、俺なんかもう需要ないでしょ!」と。
それでも試しにライブ配信をやってみたら、何とリアルタイムでは5人しか見に来なかったそうです(笑)
アーカイブで再生数が少しは伸びたものの、それでも良くて数十人。
その時点で、師匠は表に出ることを一切辞めました。
この感覚が自分を正しく知るってことなんです。
もう一度言います。
自分にはもう集客力がない、人気がない、需要がないみたいなところに気付いたら、それをちゃんと受け止めること。
そしてもう一つ重要なのは、絶対にイエスマンを近くに置かないこと。
イエスマンは自分にイエスしか言わないので、仮に自分がライブ配信で5人しか見に来なかったとしても、そのイエスマンが隣で肯定的なことばかり言って、その人のプライドを傷つけないように余計な延命ばかりするんです。
私なら「5人しか見に来ないなら、もう辞めた方がいいんじゃないですか?」って、ハッキリ言ってくれる人の方がよっぽど信頼出来ます。
ちなみにネット用語では、人が集まらないことを「過疎ってる」と言います。
きっとこのプロモーションなら最低1000人は集まるでしょ?と思っていたら、実際は150人しか集まらなかった。
これはもう完全に過疎っているということです。
実は最近凄くショックなことがあったんです。
かつてマーケティング業界の神と言われた神田昌典さんという方がいます。
古くからビジネスをやっている人なら、知らない人はいない日本のトップマーケターさんです。
その神田さんが先日ライブ配信をやっていたのですが、視聴者数ってどのくらいだったと思います?
たったの145人です。
え!?神田先生ですら145人しか見ていないの?と私はショックで、こんな大御所の方でもこんなにリアルな数字が出るのかと本当に驚いたんです。
その後、アーカイブで再生数が1000くらいまで伸びたものの、これが現実か・・・と私は酷く落ち込んでしまいました。
当たり前ですが、今の若い人たちは神田昌典さんを知りません。
なのでマーケティング業界において、かつてどれだけ凄い人だったかなんて言うのは全く意味がなくて、今この瞬間に自分がどれくらい需要があるのか。
それを正式に把握することがとても重要なんです。
でもそれって悪い事ではなくて、昨日の記事でも書いたけれど、ダウンサイジングしていけばいいだけの話なので、過去の栄光にしがみつくことなく、今の等身大の自分でありのままの姿を見せていけばいいわけです。
もう自分は昔のような人気はないんだという認識をちゃんとアップデートする。
これはプライドが高い人には辛い作業になると思います(笑)
でもそこをちゃんと向き合った先に、自分の本当の立ち位置が見えてくるので、是非自分にはもう需要がないんじゃないか問題に該当する人は、自分を徹底的に掘り下げて向き合って欲しいなと思います。