発達性協調運動障害(DCD)について | まいすとれーじ

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今日は、発達性協調運動障害(DCD)について話したいと思います。

 

事の発端は、私の一つの悩みから始まりました。

 

私は子供の頃から運動神経が絶望的に悪かったのですが、今参加している某コミュニティでたまたま体の使い方のお話があって、これはいい機会だから質問してみようと勇気を出して、自分のコンプレックスをさらけ出したのが始まりです。

 

 

その時、私が質問した内容がこちら。

 

体の使い方のお話で質問があります。

 

私は運動神経が悪く、小学1年から高校3年まで体育の成績がずっと1という不名誉な記録を持っています。

走れない、跳び箱飛べない、逆上がり出来ない、泳げない、自転車乗れない、縄跳びは凶器、スキー場ではリフトすら乗れない。

 

乗馬をするとなぜか馬が暴れる、ともう散々な有様です。

正直なところ、エスカレーターや動く歩道も危ういです(笑)

 

例えるなら「アメトーク!」の運動神経悪い芸人くらい絶望的に運動能力がないのです。

これは体幹がしっかりしていない、または体の使い方が悪いから運動が苦手なのでしょうか?

 

子供の頃から自分のイメージ通りに体が動かせず、頭で描いている動きと実際の体の動きが一致しません。

一般的に運動音痴と呼ばれる人でも、正しい体の使い方が理解出来たら、運動能力も改善出来るでしょうか?

 

 

こんな質問をしたのです。

 

そのコミュニティでは、体幹や体の使い方についてのお話がされていて、もしかして私も正しい体の使い方が出来れば、この運動音痴も直るかもしれないと思ったからです。

 

 

ところが、そのコミュニティで私の質問を見たメンバーさんからこんなアドバイスがあり、状況が一変します。

 

もしかすると発達性協調運動障害(DCD)というキーワードが参考になるかもしれませんよ。

 

 

 

そして、参考記事のリンクも貼って下さっていたので、そのいくつかの記事を読んでみると、、、。

 

特徴が全部当てはまってるー!!

 

私これだー!!

 

私の運動音痴って、発達性協調運動障害だったんだー!!

 

と、とんでもない気付きを得たのです。

 

 

もちろん、チェックリストに全て当てはまっているからと言って、安易に自分でラベルをつけることはしません。

 

もし本当にそうであれば病院での正式な診断が必要です。

 

 

でも、どう考えても当てはまっている。

 

長年抱えていた運動神経が悪いというコンプレックス。

 

 

冗談抜きに、「アメトーク!」でやっている運動神経悪い芸人、もしくは踊りたくない芸人、まさにあんな感じなのです。

 

 

走れないって何なんだと思うかもしれませんが、私の感覚では全力で走っているのに、周りの人からは歩いてるようにしか見えないらしく、

 

学生の頃は同級生から、「おい何やってんだよ!歩いてんじゃねーよ!真面目に走れよ!」とリレーの度に言われたし、運動会では「お前のせいで負けた。」と怒られる始末。

 

 

また学生時代の抜き打ちの避難訓練では、大地震を想定して急いで校庭に避難する必要があるのですが、私は走れず遅いので、

 

校舎を出てようやく校庭についた頃には、みんな整列が終わっていて、校長先生から「そんな逃げ方じゃ建物の下敷きになって死んじまうぞ!」とトラメガで怒鳴られ、それはもう見事なトラウマに。

 

 

そして中学時代のダンスの授業では、私のグループはマイケル・ジャクソンの「Beat It」を踊ることになり、これがもう控えめに言って地獄。

 

どれだけ練習をしても私だけみんなと振付が合わず、「おい真面目に踊れよ!」とまた怒られる日々。

 

 

他にも給食を食べるのがとても遅くて、お昼休みが終わっても、酷い時は下校の時間になってもまだずっと食べていたので、さすがにそれはもう地獄のような日々だったので、耐えきれなくてある日父親に相談したのです。

 

「お父さん、学校でみんなと同じ行動が出来なくてつらい。」と。

 

 

それを聞いた父親が心配して病院で検査をしてもらったところ、多少の発達の遅れやバランスの悪さはあるものの、脳に異常などはなく別に気にすることはないという診断(今で言うグレーゾーン)。

 

私が小学生の頃はまだ今みたいに発達障害なんてそんなにメジャーじゃなかったので、明らかな知的障害がなければ普通の子としてクラスの中に混ぜられたんですよね。

 

 

そして両親ともにスポーツ万能なので、遺伝的なものもありませんでした。

 

 

そして、この運動能力のなさは大人になってからも同じで、デートでスノボに行くと決まった時、「私が雪山なんか滑れるんだろうか」という不安はあったものの、彼がどうしても私と行きたいと言うので同行。

 

あれは忘れもしない山梨県のカムイみさかスキー場。


張り切ってウェアを着てボードを持ってリフトに乗ろうとした時、流れてくる椅子にタイミングを合わせることが出来ず、椅子に体ごと弾き飛ばされて雪の中に埋まるという大惨事に。

幸いリフトのところにスタッフの男性がいて、その人に助けてもらったのですが、リフトすら乗れないって何やねん!と自分でも心底悲しくなったのです。


ちなみに観覧車に乗る時も命がけで、あの流れてくるゴンドラにうまくタイミングを合わせて乗ることが出来ないので、一緒に乗る人に手を繋いでもらってタイミングを計ってもらっていました。

 

とにかくそんな感じで、みんなが当たり前に出来ることが出来ず、極端に運動能力がなかったのですが、その原因がこの歳になって発達性協調運動障害だったかもしれないと気付いて衝撃を受けているわけなんです。


そしてコミュニティの主催者さんから「感覚統合」という言葉を教えてもらい、神経系のバグをもう一度繋げ直すためのリハビリが必要だと言われたのですが、そのリハビリというのがまさに感覚を統合するためのリハビリなんですよね。

 

 

わかります?

これ、私にとって最も重要なキーワードなんです。

「統合」

 

私がこの数年、自分を立て直すためにずっとやってきたことがまさに統合なんです。

 

私は認知行動療法を使ってずっと統合をやってきたから、劇的に自分を変えることが出来たんです。

 

 

そしてここに来て、「統合」と「協調」というキーワード。

 

もう笑っちゃいますよね。

 

流れ的に言えば、私がコミュニティで質問をしたのも偶然ではないし、そしてまたメンバーさんの中に発達性協調運動障害を知っている人がいることも偶然ではないんです。

 

 

起こるべくして起きている瞬間。

私も今回、発達性協調運動障害という言葉は初めて聞きましたが、ここに本当に重要なヒントがあったのです。

 

そして、発達性協調運動障害は言語障害を伴うこともあるとのことで、もしかしたらここから私の吃音と緘黙の問題も一気に解決出来るかもしれません。

 

 

凄くないですか?

 

人って一人では絶対に自分のことは気付けないんです。

 

助けてくれる人、気付かせてくれる人がいるから気付けるんです。


しかも私は最初に「発達性協調運動障害」という言葉を聞いた時、激しい抵抗を起こしたんです。

 

「協調」という言葉が全く受け付けなくて、何でその言葉なんだよ!と。

 

 

でもそこで気付くわけです。


もしかして体が統合、協調したくなくて、その抵抗として起こしてる障害かもしれないなと。

となると、言語障害だと思っていた吃音や緘黙もこの視点から説明がつくんです。


ただもう障害という言葉はうんざりだし、これ以上自分にラベルは貼りたくないので、あくまでも発達性協調運動障害という名前は参考程度にして、もっと本質的なところを深掘っていこうと思っています。


ちなみに感覚統合について調べていたら、やっぱり私に必要なのは統合なんだなと思わざるを得なくて。

 

ずっと分裂して生きてきたから、潜在意識があえて統合や協調が必要な状況を作り続けていたんだろうなぁと深く腑に落ちすぎて、わりと長い時間悶絶していました(笑)


私の今回の人生のテーマは統合。

これはもう間違いないんですよね。

 

それが改めて確信に変わった瞬間でした。


発達性協調運動障害と感覚統合。


これらの言葉に統合と協調という言葉が入ってるのがじわるんですよ。


これ完全に私に向けてのメッセージだなって。

 

 

そんな訳でこのタイミングで改めて統合、協調という言葉に出会った意味を考えつつ、教えてもらった感覚統合という分野を勉強して、これから実践していきたいと思っています。