ジャパンケーブルキャスト株式会社の設立20周年記念パーティを開催 | 藤原洋のコラム

~ケーブルテレビ業界、放送業界、通信業界、総務省等約300人が集結~

 

 ジャパンケーブルキャスト株式会社(JCC)は、2002年10月に、JSAT株式会社〔現スカパーJSAT株式会社〕のスピンオフカンパニーとして誕生しました。あれから、20年が経過しました。このたび、東京ドームホテルにJCCの顧客企業を中心に約300人が集結し、盛大な記念パーティとなりました。

 

 

当社(BBTower)の連結子会社になったのは、5年前の2017年10月のことでした。なお、5年前から私がJCCの代表取締役を兼務しております。

 

 私自身は、以前からインターネットをケーブルテレビ業界に啓蒙・普及活動を行ってきたことから、JCCの創業以来社外取締役を務めてきましたので、今回の20周年には感慨深いものがありました。

 

 それでは、JCCの20年の歩みを簡単に辿ってみることにします。

2002年10月会社設立JSAT株式会社〔現スカパーJSAT株式会社〕のスピンオフカンパニーとして創業

2004年4月 ケーブルテレビ事業者向けデジタル多チャンネル配信プラットフォームサービス「JC-HITS」提供開始

2007年5月 ケーブルTV事業者向けセンター配信型データ放送サービス「JC-data」提供開始

2009年4月 ケーブルテレビ専用チャンネル「チャンネル700」配信開始

2009年8月 JC-HITS東京メディアセンター(東京都品川区)開設

2009年8月 HDチャンネル地上配信サービス開始

2011年4月 「JC-HITS」を衛星配信サービスから光回線地上配信サービスへ完全移行

2014年6月 4K試験放送を開始

2015年11月 ケーブルテレビ事業者向け「ひかりTV with CATV」提供開始

2015年12月 株式会社NTTぷらら(現NTTドコモ)と業務・資本提携

2017年2月 小規模自治体向けIP告知システム発表(現在北海道の9自治体採用)

2017年10月 株式会社ブロードバンドタワーのグループ入り

2018年10月 沖縄ケーブルネットワーク株式会社の全株式を取得し子会社化

2021年11月 北海道テレビ放送とHybridcast を活用し、テレビ放送画面で自治体情報を配信

2022年10月 沖縄ケーブルネットワーク株式会社株式の70%を株式会社TOKAIケーブルネットワークに譲渡

 

 以上、JCCの20年の歴史の中で、現時点での主力事業は、多チャンネル放送番組コンテンツを光ファイバ網を通じて全国のケーブルテレビ局へ配信することですが、BBTowerグループ入り後は、インターネット関連サービスが徐々に増えてきています。そして地域DXを担う企業へと成長させようとしております。

 

 さて、20周年記念パーティですが、最初に私が、ご挨拶を行いました。その後、鏡割りを、以下のご来賓の方々と共に、JCCからは、私、大熊茂隆取締役COO、樋山洋介営業担当取締役、川島技術担当取締役が、加わって行わせて頂きました。

1 一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟 理事長 渡辺克也氏

2 一般社団法人 衛星放送協会 代表理事 小野直路氏
3 株式会社TOKAIケーブルネットワーク 代表取締役社長 鈴木光速氏
4 株式会社秋田ケーブルテレビ 代表取締役社長 末廣健二氏
5 ブロードメディア株式会社 代表取締役社長 橋本太郎氏
6 伊那ケーブルテレビジョン株式会社 代表取締役社長 向山賢悟氏
7 日本デジタル配信株式会社(JDS)代表取締役社長 高秀憲明氏

8. 総務省情報流通行政局衛星・地域放送課長 安東高徳氏

 

 

 続いて、連盟理事長の渡辺克也氏にご祝辞と乾杯のご発声をして頂きました。その後、ご登壇頂いた皆様からもご祝辞を頂きました。

 

 

 私からの冒頭の挨拶の概要は、以下の通りです。

ようこそJCCの20周年記念パーティへおこし下さいました。

20周年を迎えることができたのも今日お集まりの皆さまのお蔭です。人間で言うと、まだ、20歳になったばかりですが、今日お集まりの先輩企業の皆さまに学ばせて頂いてきました。後で、ご挨拶を頂くJDSさんは、2000年の創業で、いつも目標にさせて頂いてきた企業です。その前には、全国でケーブル局を運営されているJ:COMさんは1995年創業、その前には、都市型ケーブルテレビが始まった時代で、1983年創業の東急ケーブルさん(現イッツ・コミュニケーションズ株式会社)、1984年は、後でご挨拶を頂く、秋田ケーブルさんと伊那ケーブルさんが創業されました。

では、その前は、というと、長野県など都心の地上波の電波を山の上で受信点が見つかると、温泉よりも価値があり(笑)、石油が出たようなことで、都会の地上波を有線テレビで配信するというモデルが誕生しました。1971年にLCV(諏訪)さん、1973年にテレビ松本さん、そして後でご挨拶を頂くTOKAIケーブルさんの前身の焼津ケーブルが1977年に創業されました。では、いつからケーブルテレビが始まったかというと、1955年の伊香保温泉地区での共同受信サービスです。でもケーブルテレビがあるだけでは、価値が増えません。後で、ご挨拶して頂く東北新社さんは1961年、ブロードメディアさんは1996年創業で、当社の生まれるずっと以前から今日の基盤を作ってこられました。さらに今日ご来賓の皆さまが切り拓かれた歴史を辿ると、NHKさんは、1926年、また、現在のKDDIさんの前身のKDDは1925年の設立ですし、NTTさんの前身の逓信省は1890年に通信事業を始められました。皆様が刻んでこられた歴史と比べると、JCCの20年の歴史は、まだまだ浅く若い企業です。

JCCは、若さゆえに、未来へ向かってデジタル分野に集中するつもりです。そして、デジタル田園都市国家構想に凝縮されている、日本の社会課題、すなわち、「デジタル化の遅れ」と「首都圏一極集中」を解決するために、今日お集まりの皆さまと共に、新事業の地域DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいきたいと考えております。

改めまして、今日はようこそお集まり頂きありがとうございます。

 

2022年10月27日
 代表取締役会長兼社長CEO
 藤原 洋