岡田外相は15日の記者会見で、日米間の「密約」に関連し、沖縄返還交渉時に当時の佐藤首相とニクソン米大統領が核持ち込みについて交わしたとされる「合意議事録」について、「今は有効ではない」と米側と確認したことを明らかにした。

 また、朝鮮半島有事への在日米軍出撃に関して米側から事前協議の要請があった場合は、「適切かつ迅速に対応する」と米政府に伝えたことも正式に発表した。

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【ユートピア主張してこそ】

 「私が申し上げたいこと。最後に(欧州連合の父と呼ばれるオーストリアの政治思想家)クーデンホーフ・カレルギー、友愛という、私が政治信条として価値観、あるいは生きざま、さまざまありましょう。国としてもありましょう。しかしそういったものを乗り越えて、好き嫌いではなくて、価値観が違っていても、みんながお互いに自分たちが自立していこうと努力をする。そしてその中で、1人だけではやっぱり生きていけない。1つの国だけでは生きていけない。お互いに助け合い、尊敬し合おうじゃないか。それを相互補完して、よりよい人格を形成をしていく人生を歩めるようにお互い助け合っていくと。違う価値観をお互いに認め合うことができる社会というものを作り上げていく友愛という精神。こういった精神を最初に私に、私の祖父・一郎ではありますが、最初に教えてくれたのがクーデンホーフ・カレルギーという偉大な先駆者であったと思っています」

 「彼の言葉は『すべての偉大なる歴史的な出来事はユートピアとして始まり、現実として終わった』と。まずは最初はだれもできないだろうなと。彼が発想としたのはいわゆるヨーロッパの共同体という発想でした。当時、もう100年以上前の話ですから、だれもできるとは思わない。しかし、現実に今、通貨の統合という方向までできあがったということでありまして、ユートピアだと思っていたものが、しかし、ユートピアを常に主張し続けることによって最後は現実となるんだ。理想も語らなければ決してそれは現実になっていかないんだということでございます。それを信じる人間の数と、実行力にかかっている。多くの方がそのことを信じてくだされば、必ず実現ができる。そのように感じているところでございます」

 「みなさん一人、一人がよりよい社会を築いていくために、いかに貢献しうるか。自分の得意分野でがんばるぞと。その精神をもってがんばることによって、必ず自分自身にとってもハッピーな人生を生み出すことができると信じておりますし、そのことが結果として、この国という、国民のみなさんの、あるいはアジアを中心とした世界のみなさん方の未来にとって必ず大きな魅力のある光となる。そのことを心から信じてがんばっていきたいと思っております。ご静聴ありがとうございました」

<この後、学生からの質疑応答>

 --午前中に行われたディスカッションに参加している博士課程の学生からいくつか質問させていただきたいが、よろしいでしょうか

 「あーどうぞ。ノーって答えはないでしょ(会場笑い)」

【博士号の意味、難しい】

 --博士の学位を取ったことで得られたことは。政治の世界で生かされたことは

 「難しいな。実は正直申し上げると私は博士という学位はとっておりません、Ph.D.という、アメリカでの博士に匹敵するものではあると思っておりますが、日本における博士課程ではありません。東工大に行ったときに工学部長から、『君、これではなかなか学問の道では無理だぞ。博士を取れよ』と言われました。『君が出しているPh.D.の論文を日本語に訳したら取れるかもしれんぞ』といわれて(会場笑い)、嫌だそんなことということで、今日まで博士課程でも学んでおりませんでしたので博士号は取得しておりません。ただPh.D.をとったと。それによってとったことは何が意味があったかということは難しい」

<中略>

 「科学をもっと積極的に用いていくことが必要だと思っております。それが足りないんじゃないかと。理工系の学生たちが大蔵省、財務省などの行政の分野で必ずしも十分な数いないんじゃないか。そこの力関係の問題があろうかと思っておりますが、ぜひ、自分たちの考え方に基づいて立て直していこうじゃないかというみなさんが行政の分野に、政治の分野に入っていこうとする努力をすることがこの国の将来にとって重要なのではないか。私自身がオペレーション・リサーチの学問が必ずしも、必要だなと思いながら十分に役立たせることができないことが非常に残念に思います。ただ、いろんな、菅(直人)君との議論の中で、そういう話をしていることは、頭の体操の中では役にたつことは時々あることも事実だと思っております」

【なんにも努力しなかった】

 --鳩山首相が政治・行政の分野に進出するにあたって努力したことは

 「政治、オペレーション・リサーチの学問をしながら政治の中に生かしたいと思ったことは事実ですが、そのことと、しかし、政治の中に入ろうと思って努力をした中身はまるで違う話でございまして、やはり、私は、よく言われておりますが、家族的に『鳩山』という家が政治を志す人間が多かっただけに優位性があったと認めます。まったく友人、知人がいないような北海道で選挙戦を戦ったわけですが、そのときは祖父(鳩山一郎元首相)の名前があったおかげで有利に働いていたことは、それは率直に認めるべきです」

 「ただ、政治・行政にみなさん方がもし入られようとしたときに私はぜひ、理系の方々がもっともっとそういった分野に入るべきだと思います。そのためには自分自身を磨いて自分の魅力を積極的にアピールすることだと思っておりますし、人の魅力というものが政治行政の中でまさに魅力を認められれば人が動かされるわけでありますから、自分自身を磨くことが最も求められることではないか。理系の人たちというのは、自分たちがなかなか机上で仕事をするとか、人とのつきあいの中で仕事をする環境ではない。社会科学の分野の人たちの方がはるかに人間的な交流があつかったりする。むしろ人間的なつきあいというものの重要性をみなさんも認められた方がよろしいかと思っております」

 「私は政治家になったときに鳩山の家のお坊ちゃんなんだからと。そんな、たとえば田んぼに入って泥の中で握手なんてできるわけねえだろと思われていたと。そういう先入観がもともとあって、理工系の人たちはそういう目で見られているかもしれません。そんなもんじゃ全然ないよと。むしろ、自分というものをありのままに素直に見せきるということがある意味で一番大事な努力なのかなと思っておりまして、あまり自分を偽るような無理なことを行うよりも、むしろ人間臭さというものを丸出しにする努力を、理工系の方たちがした方が政治行政の分野に進むに当たって評価をされるんじゃないか。私としてはそのように思っております。すなわち一言で言えば、なんにも努力しなかったということかもしれません(会場笑い)」

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 民主党は昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた具体策について、進ちょく状況をまとめた。全179項目のうち、「実施」は39項目(22%)どまり。それでも「一部実施」を合わせると92項目(51%)になるとして、半分以上は具体的に着手したと自賛している。一方、20項目(11%)は空欄で、事実上未実施と認めた。米軍普天間飛行場の移設問題など、混迷する外交面での遅れが目立つ。

 評価は「実施」「一部実施」「具体策を検討中」と、空欄の4段階。衆院選の看板政策だった子ども手当は、マニフェストに「10年度は半額」と表記していたとして、「実施」と評価した。また、農業の戸別所得補償制度や高速道路無料化は「一部実施」とした。

 一方、「消費者・人権」(8項目)と「外交」(17項目)は「実施」がゼロ。「米国との自由貿易協定(FTA)交渉促進」など、見通しが立たない項目は空欄にしている。

 参院選に向けたアピール戦術の一環。しかし、鳩山由紀夫首相がかつて訴えた普天間問題での「最低でも県外」発言は「公約違反」との批判を浴びており、奏功するかは不透明だ。【大貫智子】

             ◇  

 毎日新聞が独自調査している民主党の「マニフェスト実行度」では、「達成」34件、「未着手」25件。毎日調査ではガソリン税の暫定税率廃止など2件を「違反」としているが、同党評価には「違反」はない。

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