歌って踊って潜っちゃう「あまくらぶ」
じぇじぇじぇ! “リアルあまちゃん”だべ―。岩手県久慈市で、地元の現役女子高生5人組ユニット「あまくらぶ」が4月から活動を開始し、人気上昇中です。ネット上で「海女ちゃんアイドル」などと話題になり、青森、東京、大阪など県外からイベントに駆けつけるファンもいます。昨年、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台「北三陸市」のモデルになった久慈市。放送終了から約10か月たっても、街には活気が満ちています。
朝7時、「あまちゃん」オープニング曲の時報で、軽快に一日が始まります。
駅前にコンビニがなければ、マクドナルドもスターバックスコーヒーもない“残念な街”だった久慈市が昨年、大ブレーク。通りには今もポスターやシャッターに描かれた「あま絵」がチラホラ。劇中に登場した駅前ビルは昨年、取り壊しが決まりましたが、市民の反対の声が高まり“白紙”となりました。
そんなドラマの余韻を残す街に「あまくらぶ」は舞い降りました。メンバーは久慈東高3年のさやさん、もえさん、やすきさん、しおんさん、ひろみさん。
「歌って踊って潜っちゃう~」アイドルです。メンバーは高校1年の頃から、市観光物産協会が9年前から運営する「高校生海女クラブ」に所属しています。
「あまくらぶ」結成のきっかけは「あまちゃん」でした。引きこもりがちな女子高生が、久慈に来て周囲を元気づける存在となる物語に共感しました。
三陸鉄道北リアス線全線運行が再開された4月6日にデビュー。観光センター「やませ土風館」での月1度の定期公演をはじめ、市内のイベントなどに引っ張りだこです。観光PR活動のボランティアですが、毎日のように学校の部活を終えた後、夜まで練習に明け暮れます。
今月6日の定期公演ではドラマ挿入歌のカバーで盛り上げた後、「タイトル未定」の新曲を披露して約100人の度肝を抜きました。
「あまくらぶ」は来年3月、高校卒業をもって活動を終えますが、今は寂しさを感じる暇もありまんせん。この夏、彼女たちの“潮騒のメモリー”は最高潮を迎えます。
「潮騒のメモリー」
歌って踊って潜っちゃう“リアルあまちゃん”
ドラマ「あまちゃん」の舞台となった小袖海岸にて
「待ってて下さいね」
「今日はいつもより水が濁ってます」
「ウニを見つけにくいけど頑張りますよ」