「禁酒令」を20日いっぱいで解除すること明らかにした高島宗一郎市長
福岡市の高島宗一郎市長は19日の会見で、飲酒がらみの不祥事が相次いだことの責任を取り、自らの給与1カ月分の全額(143万円)を減給する処分を発表しました。全職員に1カ月間、自宅以外で飲酒しないよう求めた「禁酒令」は、20日いっぱいで解除することも明らかにしました。
高島市長は自らの減給処分について「市長としての責任と禁酒令に協力していただいた市民へのけじめ、今後への覚悟を上乗せした」と語りました。
福岡市では、酔ってタクシー運転手や同僚を暴行した職員2人が5月にそれぞれ傷害容疑などで逮捕されるなど、飲酒がらみの不祥事が相次ぎ、高島市長は5月21日から1カ月間、職員に自宅以外での飲酒を禁じました。その後も、飲酒がらみの以前の不祥事が次々と明らかになり、「一定のめどがたった段階で自分の処分も決めたい」としていました。
禁酒令をめぐっては、博多の繁華街・中洲の飲食店などから「死活問題だ」などの苦情が寄せられたほか、職員からは「パワハラだ」などと反発も出ていたが、市に寄せられた意見は、382件(今月15日現在)のうち237件が市長の判断に賛成でした。