太陽と月、Cの輪舞、金環日食の天体ショー | 365日のファンタジー

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愛知県名古屋市上空の金環日食

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太平洋側を中心とした日本の広い範囲で21日朝、太陽の中心部が月に隠され、細いリングのようになる金環日食が観測されました。日本では1987年の沖縄以来25年ぶり。曇りがちな天気のもと、東京、名古屋、大阪などの大都市も含む世紀の天文ショーに、大勢の人たちが歓声を上げました。東北でも、いわき市など福島県南東部で見ることができました。

今回のように広範囲で見られるのは、平安時代の1080年以来となり932年ぶり。天候に恵まれず日食が見られなかった地域もありました。
 リングの形状は最大約5分続きました。リングの細い部分が月面の凹凸により途切れ、ビーズが連なったように見える「ベイリービーズ」と呼ばれる現象も南相馬市などで見られました 。
 東北は大部分が完全な金環に見えるエリアから外れたが、多くの人が日食グラスをかざし、ほんの一瞬の太陽と月の共演を楽しみました。
 岩手県陸前高田市では、東日本大震災の津波に耐えて唯一、残った「奇跡の一本松」の上空を、細い三日月のようになった太陽が回転しながら上っていく様子が観察されました。
 太陽は午前6時すぎに右上から欠け始め、まず九州南部が午前7時20分ごろから金環日食に入りました。東京都港区でも薄曇りの空に細いリングがくっきり見えました。金環日食にならない東北や北海道、北陸、中国地方、九州北部なども太陽の直径に対し8~9割が大きく欠ける部分日食となりました。
 金環日食は、中国南部で始まり香港、台湾、日本を経て北米に至る細い 帯状の地域で起きました。日本各地では通学時間帯に重なることから、多くの学校で登校時間を変更するなどの対策を取りました。
 日本の次の金環日食は北海道で見られる2030年、それより前の16年には全国で部分日食となります。