Ibanez RG7421PBという7弦ギターをしばらく使っていたのですが、色々考えた結果手放すことにしました。
実際に使ってわかったギタリスト視点だけではない、DTMで全パート作るからこそわかったメリット/デメリットがありました。
7弦ギターのメリット/デメリット
7弦のメリット
低い音が出る。
これだけですね。率直に言えば。あとは7弦ギターだとネックが大きくなるせいか、特に7弦の音は6弦のダウンチューニングよりもより低い成分が出てるような感覚はあったと思います。
7弦のデメリット
ドロップA以下のチューニングにベースがついていけない
モダンメタラーはドロップチューニングが大好きです。弾きやすさもありますが、7/6弦を同時に鳴らすパームミュートの音はドロップチューニングでないとなぜか出ません。しかし、7弦でドロップチューニングすると、"A"なんですよね音が。ギターは全然いいのですが問題はベースです。私は一般的なロングスケールのベースに5弦ベース用の弦を張っているのですが、はっきり言ってロングスケールのベースでまともな音はBまで。A音は一応出ますが、全然しっかりしてない。それ以下の低い音は多分使い物にならないと思います。また、なんだかドロップAチューニングはいまいち音自体の響きがよくない気がするんですよね。曲を作るうちにだんだんAを起点にしたリフが嫌になってきてしまいました。
7弦を使うアーティストのチューニング
いくつかコピーしてみたんですが、ドロップAの曲は少ないと思います。ドロップG#(全弦半音下げ+ドロップ)とかドロップG(全弦1音下げ)が多い印象がありました。そんな低い音だとベースは・・・? そうみなさんファンドフレットのベースです。Dingwallです。
Schecterからエクストラロングスケールのベースも出ているみたいですが、シェクターベース・・・どうなんでしょう?見た目は結構かっこいいですけどね。
ちょうどいい弦がない
何がないってドロップチューニングに最適な弦セットがないんですよ。7弦の太さが足りない! もしくは他の弦が太すぎる!自分は6弦の9-42ゲージセット+7弦だけ単品で買っていました。コスパがよくないです。
逆にデメリットにならなかったこと
弾きにくさ
7弦でしょ?ネックも太いし、自分は手も大きくないしな・・・と思ってましたが、意外にも、多弦ギターユーザーが皆言うようにすぐ慣れます。全く問題にならないと思います。ただし、S7Gは別です。友人がS7Gの7弦を所有していたので弾かせてもらいましたが、あの角材のようなネックはかなり厳しいです。手がでかくないと弾けません。
まとめ
自分が手放した理由は下記でした。
- ベースの音の制約でドロップAの曲しかできなくなった。
- AがKeyの曲やリフが嫌になってきた。
- あくまでギター主体の自分はファンドフレットベースを買うまでには至れなかった(資金的なところもあり)
- 6弦ドロップBでやっているバンドの曲で好きな曲が多かった
バンドのギタリスト(他の楽器は弾かない)か、ファンドフレットのベースを所有しているDTMerであれば7弦8弦全然ありだと思います。もしくは普通のロングスケールベースだけどドロップチューニングはやらないとか。
もしモダンメタル/Djentなんかをやるつもりで7弦を買う場合は、ベースをどうするかも一緒に検討することをオススメします!