過酷すぎるバトル!! | B-Boy Takeo のブログ

過酷すぎるバトル!!

本日、RSCのMASAMIさん主催、MR.WIIGLESのイベントに行ってきました!
仕事が終わらず、だいぶ遅くなって行きましたが、POPPIN'バトルの決勝は見ることができました。




決勝を戦うのは「マドカ」と「リョウスケ」


ジャッジはオーディエンスだったのですが、センターに座するMR.WIGGLESが、この2名に次々とカテゴリーを指定してきます。

次はロボット、次はウェーブ、次はアニメーション、次はタット、次はロミオツイスト、次はポップ・・・

マドカとリョウスケはいったい何ラウンド戦ったのか??




しかも指定されたカテゴリーの縛りの中で戦うという過酷さ。
体力も、踊りの引き出し、バリエーションも、その場で即座に対応する対応力も、様々な要素が要求される、超ハイレベルなバトルであった。
そして決勝に残った2人は、その要求に応えられる素晴らしいレベルの持ち主であった。

これだけ過酷な、POPPIN'というジャンルをモーラしたバトルを戦い抜いた2人は、他のどのバトルで勝つよりも素晴らしい結果を出していると思った。
優勝のリョウスケはもちろん、マドカも本当に凄かった!

久々に凄いバトルを目撃して、とても刺激を受けたました!!


だいぶ前の話になるが、スーパーチャンプルというダンス番組にダンス監修として関わっていた頃の話し。
とある企画のダンスを監修していた時、はじめて会った女子がアニメーションをやると聞いていたので、「ポッパーなんだよね?」と聞いたら
「いえ、わたし、ポップはやらないんです。アニメーションだけです。」と聞いて驚愕した記憶がよみがえってきた。

俺からしてみたらこんな感じ・・・

ロックで言えば「ロックはやらないんです。ポイントだけです。」

BREAKIN'で言えば「6歩のフットワークはやらないんです。ウインドミルだけです」

一言で言えば「あり得ない」はなし!!

当然ながらダンスのジャンルも分かってない彼女の自称「アニメーション」は我々の言うアニメーションとは程遠く、ただ単に奇抜な動きというだけでした。
それをダンサーとして出演させるメディアにも大きな責任はありますが・・・


我々のダンスはそれぞれカルチャーとしてのバックグラウンドを持っています。
歴史はまだまだ浅いけど、それでも既にそれなりの流れと文化をもって成立し、進化し、発展しております。
そういう事を理解しないで、ある一部分の表面的な事をとらえて、そして奇をてらったことをして周りからもてはやされている人のなんと浅い事かと、残念でなりません。

簡単に出来る事
奇をてらった事
ただ単に派手な事
ウケ狙いだけの事
揃っているとかいないとかだけのグループダンス

それらの事も全て、自分からしたら同じ事です。


ストリートダンスが、何故ここまで世界に広がり、浸透しているのか。
それは、その中に必ず核となる、「ゆるぎない部分」があるからだと思います。
はやりすたれや、表面だけのものは、一旦はやってもすぐにスタレて無くなっていきます。
かつてブレイキングは、アメリカで一度ハヤリ物としての扱いを受け、完膚なまでに追いやられましたが、今や立派に息を吹き返して世界の隅々まで広がり、ますます発展しております。
それはその背後に文化としてのバックグラウンドがあるからだと思います。


そんな事をいろいろ思い出させてくれた今日の素晴らしいイベント、バトルでした。


今日は短い時間の中で本当にさまざまな事を思わされました。

・我々のダンスのオリジネイターの一人、MR.WIGGLESへの BIG RESPECT。

・そういうオリジネイターが来てくれるその場所に、もっと多くの人が足を運ぶべきだという事

・いつもWIGGLESを呼んで、若い世代を含め多くの人達との接点を作ってくれているマサミさんへの感謝

・そして、最後まで過酷なバトルを戦い抜いたリョウスケとマドカへの拍手!!


などなど


この刺激を糧に、自分も自分のダンスのため、教える生徒のため、我々の素晴らしいカルチャーのために微力ながら頑張っていこうと思います!!

皆さん、ありがとうございました。






P.S.
MCがACKYといのも贅沢!
そしてKAISTARは相変わらず俺好みの曲をかける!!
KOGATAROOもお疲れさん!!