こんにちは。せいじょう鍼灸院の草野です。

前回、40代と50代で気になる場所が変わった、という話を書きました。

40代のころは白髪で、50代になったら筋肉のほうが気になり始めた、という話です。

書いたあとで、1つ引っかかったことがありました。

あれは全部、自分が自分を見て気にしていることだな、と。

それで、別の調査を見てみました。

「この人は老けたな」と思うとき、どこを見て判断していますか、と聞いたものです。

1位は、ほうれい線でした。

5割半ば。

2位がシミで、3位が目のまわりのシワ。

男女どの世代に聞いても、1位はほうれい線だったそうです。

ちなみに50代の男性が答えた分だけ見ると、ほうれい線は約6割まで上がります。

自分は筋肉と髪を見ている。他人は顔を見ている。

これを並べたとき、少し黙りました。

私が気にしていた場所は、他人が見ている場所ではなかった、ということです。

もっとも、この調査は美容クリニックが行ったものなので、そういう答えが出やすい聞き方だった可能性は残ります。

ただ、順番が入れ替わったとしても、顔が上位に来ることはたぶん変わらない気がします。

なぜズレるのか、自分なりに考えてみました。

自分は「前の自分」と比べている。他人は「今の1枚」を見ている。

私は毎朝、洗面所で自分の顔を見ています。

見ていますが、比べているのは去年の自分ではなく、昨日の自分です。

昨日と今日はほとんど変わらないので、変わっていないように見える。

一方で、髪が白くなったとか、階段で息が上がるというのは、去年と比べて分かる変化です。

だから自分では気づける。

顔のたるみは、その中間にあるのだと思います。

毎日見ているのに、比べる相手が昨日なので、気づけない。

そのうえ、鏡というのがまた都合のいい道具です。

正面から見ている。

あごを少し引いている。

明るさは自分で選んでいる。

そうやって見た顔と、人から見えている顔は、そもそも別物です。

夏に、家族の写真の端に自分が写り込んでいるのを見て、それを実感しました。

斜め下からの角度でした。

自分の知っている顔ではありませんでした。

ここから先は、仕事の話に少し寄ります。

ほうれい線は、線ではなく、たるみの結果として出てきます。

皮膚の表面だけの話ではなく、その下の話でもあります。

私は毎日、人の首や肩、あごのまわりに触れています。

顔まわりが固い人は多い。

食いしばりの癖がある人、うつむいた姿勢が長い人は、特にそうです。

ただ、だから何をすれば線が消えます、という話にはできません。

そこまで単純なものではないし、そう書いた時点で嘘になります。

私が書けるのは、ここまでです。

顔は、自分がいちばん見ているのに、いちばん見ていない場所でした。

今回いちばん残ったのは、線をどうにかしたいという気持ちではありませんでした。

自分が見ていない場所がある、と分かったことのほうです。

50代になって困るのは、変化そのものより、変化に気づく手段が減っていくことなのかもしれません。

自分では気づけない。そして、たいてい誰も言ってくれない。

このあたりの話は、また別の回に書きます。

前回、実際に何を変えたのかを書くと言って、まだ書いていません。

次は、そちらを書こうと思います。

また書きます。

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