今年も帰省の予定でありますので、昨年同様早めに年末企画、回させていただいております。今年のベスト・アルバムのご紹介、進めさせていただきます。

今年買った新譜は26枚と、昨年よりは若干増えましたが、一時期よりはずいぶん少なくなりました。今年も11位以下の発表は断念。ベスト10からの発表にいたします。

まずは過去のベスト1作品のご紹介です。こちらもどんどん増えてます。

2007年 Chrome Dream II / Neil Young
2008年 That Lucky Old Sun / Brian Wilson
2009年 No Line on the Horizon / U2
2010年 A-Z Vol.1 & Vol.2 / Ash
2011年 The Rip Tide / Beirut
2012年 !Uno!-!Dos!-!Tre! / Green Day
2013年 AM / Arctic Monkeys
2014年 Lazaretto / Jack White
2015年 The Magic Whip / Blur
2016年 ★(Blackstar) / David Bowie
2017年 Sounds of Experience / U2
2018年 Resistance Is Futile / Manic Street Preachers
2019年 Help Us Stranger / The Raconteurs
2020年 Letter to You / Bruce Springsteen
2021年 Never the Fountain, More Pure the Stream Flow / Damon Albarn


さあ、ここに付け加えられるのは、誰のアルバムでしょうか、2022年のアルバム・ベスト10、発表させていただきます。

その前に、一応、これまた毎年恒例のお断り。
【ランキング対象】
 ・今年の1月以降発表されたアルバム
 ・私が全体を通して聴いたもの
 ・5年以上前の発掘ライヴやデラックス仕様等による再発は対象外
【ランキングの位置づけ】
 私の好みに加え、シーンでの話題性、同時代的な意義などを適当に気分で勘案して付けた「遊び」みたいなもの。
 決して作品の良し悪しを評価しているものではありません。


それでは発表して参ります。まずは10位から6位の発表です。


第10位 I Am the Moon: I-IV / Tedeschi Truck Band
第9位 Return of the Dream Canteen / Red Hot Chili Peppers
第8位 A Light for Attracting Attention / The Smile
第7位 SZNZ: Spring, Summer, Autumn / Weezer
第6位 Only the Strong Survive: Covers Vol.1 / Bruce Springsteen


シリーズ物に取り組んだ、テデスキ・トラックス・バンドウィーザーは、敬意も含めて、ベスト10入りとなりました。アルバム・リリース間隔がどんどん長くなる現代にあって、1年に何枚も新作を出した功績を称えたいと思います。同じく今年2枚の新作を発表したレッド・ホット・チリ・ペッパーズも2枚目の新作が9位に入りました。さらに、トム・ヨークの新ユニット、ザ・スマイルに、ブルース・スプリングスティーンのR&Bカヴァー・アルバムの企画モノ2枚もベスト10入りでした。

それではこの中から、6位のボスのアルバムから1曲お聴き下さい。60年代後半から活躍するタイロン・デイヴィスの70年のヒット曲、"Turn Back the Hands of time"です。
https://www.youtube.com/watch?v=lTRS-dNAgvA


さあ、いよいよベスト5の発表です。

第5位 Blood Harmony / Larkin Poe

第5位に入りましたのは、ラヴェル姉妹を中心とするジョージア州出身のバンド、ラーキン・ポー。姉のメーガン・ラヴェルのスライド・ギターが特徴的なブルーズ・ロック・バンド。20年のアルバムも聴いていたのですが、今回の新作は、スケール・アップした感じで、オールド・ロック・ファンの琴線に触れる作品でした。レイ・チャールズの曲を意識したようなタイトル、"Georgia Off My Mind"をお聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=GExdFnISPiQ

第4位 Will of the People / Muse

アルバムを出す度に、当ランキングの上位に入るのが常になって来たミューズの新作。今回もベスト5入りです。今回の作品は、メンバー自身「新曲によるベスト・アルバム」と言ってるように、これまでの彼らのサウンドを総括し、かつどの曲の質も高いという内容でした。アルバム・タイトル曲、"Will of the People"をお聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=et_LRGEv6sc

第3位 Get on Board / Taj Mahal & Ry Cooder


タジ・マハールライ・クーダーの54年ぶりのコラボ・アルバムをベスト3に入れさせていただきました。ソニー・テリー&ブラウニー・マギーのカヴァー・アルバムを、クーダーの息子、ヨアキム・クーダーの助けを借りて制作されました。マハールのハープと、クーダーノアコースティック・ギターによる、激シブ・アルバムですが、ハマりました。アルバムのラスト・ナンバー、"I Shall Not Be Moved"をお聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=i0njBe_5Qn4

第2位 The Boy Named If / Elvis Costello

惜しくも首位に届かなかったのは、エルヴィス・コステロでした。今年、最初に聴いた新作アルバムで、リリースから時間が経っているにも関わらず、このような高位置に残りました。初期のコステロを彷彿とさせる内容で、デビュー当時からのファンとしては、とっても嬉しい作品でした。"Mistook Me for a Friend"をお聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=oEBO-zERA00

第1位 Fear of the Dawn / Jack White

そして、今年のベスト・アルバムは、ジャック・ホワイトでした。18年の前作がちょっとイメージと違った作品でしたが、19年のザ・ラカンターズで当ランキングで首位を獲得。今年の新作は、ザ・ホワイト・ストライプスを彷彿とさせる内容で、14年の2ndソロ以来の、当ブログの年間ベスト・アルバムに輝きました。個人的には、断トツの首位であったと思います。"What's the Trick"をお聴き下さい。


これまではNMEやローリング・ストーンの年間ベストのランキングを参考に付記しておりましたが、ほとんどのアルバムがランクインしてなくて、あきらめました。自分の趣向がどんどん流行に離れていることを感じながら、まあ、これでも良いのかなと思いながら、新しい年を迎えようと思います。このランキング、皆さんの何らかの参考になれば幸いです。