20年に発表された、メンフィスのアメリカン・スタジオのハウス・ミュージシャン、ザ・メンフィス・ボーイズのコンピレーション・アルバム。メンフィスの地元シンガー達に加え、世界各地から彼らのサウンドを求めて、メンフィスにやって来たシンガー達の名演を集めた作品でした。


The Soul of The Memphis Boys
20年編集

収録されたのは67年から72年に録音されたもの。ほぼ年代順に並んでいます。有名どころでは、ボビー・ウーマックジェリー・リー・ルイスソロモン・バークベン・E・キング、そして、ダスティ・スプリングフィールドに、エルヴィス・プレスリーと、かなりの大物がメンフィス詣でをしていたことがわかります。
 

この他、サザン・ソウルを象徴するシンガー、ラスコー・ロビンソンジェイムズ・カージョー・テックス等のナンバーも収録されており、充実したラインアップとなっています。

収録曲は以下の通り。

① This Is Soul / King Curtis & The Kingpins (1968)
② I Don't Want to Have to Wait / James& Bobby Purify (1967)
③ Ain't That True Love / Oscar Toney Jr (1967)
④ Someone to Take Your Place / Bobby Marchan (1967)
⑤ There's a Heartbreak Somewhere / Roscoe Robinson (1967)

⑥ Broadway Walk / Bobby Womack(1967)
⑦ Holdin' On / Jerry Lewis (1967)
⑧ What Can I Call My Own / James Carr (1968)
⑨ Cry Like a Baby / The Box Tops (1968)
⑩ On the Other Side / Lee Jones& The Sound of Soul (1968)

⑪ I Can Make You Happy / Sam Hutchins (1968)
⑫ Burning Fire / Arthur Conley (1968)
⑬ Since I Met You Baby / Solomon Burke (1968)
⑭ Funny How Time Slip Away / Joe Tex (1968)
⑮ It Ain't Fair / Ben E. King (1968)

⑯ Comin' to Bring You Some Soul / Sam Baker (1968)
⑰ How Many Times Must I Knock / Rascoe Robinson (1968)
⑱ He Called Me Baby / Ella Washington (1968)
⑲ Everyday I Have to Cry / Lattimore Brown (1968)
⑳ So Much Love / Dusty Springfield (1969)

㉑ 100 Years / Roy Hamilton (1969)
㉒ Kentucky Rain / Elvis Presley (1970)
㉓ Don't Take Your Love / The Blossoms (1970)
㉔ Raibow Road / Arthur Alexander (1972)


ここから、5曲ほどピックアップしてみました。

 

オープニングの①は、キング・カーティス&ザ・キングピンズのナンバー。アトランティックのアーティストのバックで活躍したサクソンフォン奏者、カーティスが率いるバンドの68年のナンバー。
https://www.youtube.com/watch?v=-svPk5KS99c

⑨はダン・ペンスプーナー・オールダムのクレジットによる、ザ・ボックス・トップスのナンバー。とってもノリの良い曲です。

 

⑬は、アトランティックの大物シンガー、ソロモン・バークのナンバー。しっとりと落ち着いたソウル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=MHgYW8WIuWE

⑰はラスコー・ロビンソンの68年のナンバー。ノリの良いナンバーです。
https://www.youtube.com/watch?v=wCiFK4T3B6g

そして、ラストにプレスリーの㉒をお聴き下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=ywiXy-9X4F8


一時代の隆盛を感じさせる素晴らしいコンピレーションでした。