今からちょうど５０年前の今日、
１９６８年３月１５日、ザ・ビートルズは
ＵＫにて１７枚目のシングルを発表しました。
Lady Madonnna / The Inner Light
１９６８年３月１５日発表
ちょうど１か月前にインドへと向かったメンバーは、
その約１週間前に、新しいシングル制作のために、
スタジオで録音にとりかかりました。
その時の録音から、ポール・マッカートニー作の
「Lady Madonna」がシングルのＡ面に選ばれました。
前年のサイケデリック・サウンドは、完全に鳴りを潜め、
ポールのピアノをフィーチャーしたシンプルなナンバー。
ロニー・スコットを中心としたホーン・セクションも導入されています。
ＰＶは同時期に録音された「Hey Bulldog」演奏中の映像を
使ったもので、後に作られたそちらの曲のＰＶの方が
口の動きなどしっくり来ます。
「Hey Bulldog」のＰＶはこちら⇒https://www.youtube.com/watch?v=M4vbJQ-MrKo
そして、Ｂ面には、ジョージ・ハリスン作の
「The Inner Light」が選ばれました。
ジョージの作品がＵＫシングルとなったのはこれが初。
初めてシタールを導入した「Norwegian Wood」以来、
ジョージのインド趣味は、「Love You To」「Within You Without You」と
嵩じて来て、この曲にて集大成を見たのではないかと思います。
ジョージのラーガ・ロックが完成したと言えましょう。
これ以降、もろインド的ナンバーはなくなりました。
このセッションでは、ジョン・レノン作の「Across the Universe」も
録音されたようですが、この時のシングル化は見送られ、
後に別ヴァージョンで二度リリースされております。
下手にＢ面曲にしなくて良かったと思います。