当ブロブも現在10年目に突入しておりまして、来年9月にはなんと10周年を迎えます。この間たくさんの方から様々な音楽を教えていただき、そのおかげで、一時期離れておりましたリアルタイムのロック・シーンについても、なんとか追いついて行けるようになりました。
年末恒例のこの年間ベストのご紹介、ブログ開始1年目は全くランキングにならないほど、新譜というものをあまり聴いてなかったため、掲載できなかったのですが、そんな皆さまのご指導を得て、2年目の07年から続けさせていただいております。
そんなわけで、10年目の年末に送るアルバム・ベスト10、今年は9回目となります。まずは、恒例によりこれまでの年間No.1アルバムをご紹介しましょう。
2007年 Chrome Dream II / Neil Young
2008年 That Lucky Old Sun / Brian Wilson
2009年 No Line on the Horizon / U2
2010年 A-Z Vol.1 & Vol.2 / Ash
2011年 The Rip Tide / Beirut
2012年 !Uno!-!Dos!-!Tre! / Green Day
2013年 AM / Arctic Monkeys
2014年 Lazaretto / Jack White
2008年 That Lucky Old Sun / Brian Wilson
2009年 No Line on the Horizon / U2
2010年 A-Z Vol.1 & Vol.2 / Ash
2011年 The Rip Tide / Beirut
2012年 !Uno!-!Dos!-!Tre! / Green Day
2013年 AM / Arctic Monkeys
2014年 Lazaretto / Jack White
さあ、この中に含まれるアルバム、今年はどれになったでしょうか。2015年のアルバム・ベスト10。早速発表していきたいと思います。
その前に、一応、毎年恒例のお断り。
【ランキング対象】
・昨年の12月以降発表されたアルバム
・私が全体を通して聴いたもの
・5年以上前の発掘ライヴやデラックス仕様等による再発は対象外
【ランキングの位置づけ】
私の好みに加え、シーンでの話題性、今年のライヴ活動、同時代的な意義などを適当に気分で勘案して付けた「遊び」みたいなもの。
決して作品の良し悪しを評価しているものではありません。
・昨年の12月以降発表されたアルバム
・私が全体を通して聴いたもの
・5年以上前の発掘ライヴやデラックス仕様等による再発は対象外
【ランキングの位置づけ】
私の好みに加え、シーンでの話題性、今年のライヴ活動、同時代的な意義などを適当に気分で勘案して付けた「遊び」みたいなもの。
決して作品の良し悪しを評価しているものではありません。
今年聴いた新作アルバムは、奇しくも昨年と同じ37枚(正確には知人のジャズ・トランペッターが発表した新作を友情購入したため38枚なのですが)。一時期よりは、少なくなりましたが、相変わらず、精力的に聴いてきました。
まずは、ベスト10入りを逃した10枚、第20位から第11位の発表です。
(タイトルの後の( )内は、各音楽誌の年間ランキング。NMEはNME誌[英]、RSはローリング・ストーン誌[米]、ROはロッキンオン誌[日]です。)
(タイトルの後の( )内は、各音楽誌の年間ランキング。NMEはNME誌[英]、RSはローリング・ストーン誌[米]、ROはロッキンオン誌[日]です。)
第20位 Chasing Yesterday / Noel Gallagher's High Flying Birds (RO:2位) 第19位 The Making Of / The Bohicas 第18位 FFS / FFS 第17位 Cradle to the Grave / Squeeze 第16位 For All My Sisters / The Cribs (NME:45位) 第15位 Eric Kaz / Eric Kaz 第14位 Carrie & Lowell / Sufjan Stevens (NME:24位、RO:49位) 第13位 No Pier Pressure / Brian Wilson 第12位 Alone in the Universe / Jeff Lynne's ELO 第11位 Duets: Re-Working the Catalogue / Van Morrison英米新旧織り混ざったラインアップになりました。新人で唯一、ザ・ボヒカスが19位にランクイン。フランツ・フェルディナンドとスパークスのコラボ、FFSも18位に入りました。久々に新作を発砲したスクイーズ、エリック・カズ、ジェフ・リンもランクインしたものの、ベスト10を逃してしまいました。ブライアン・ウィルソンやヴァン・モリソンもベスト10に入れられなくて、ごめんなさい!
それではこの中から、なんとか20位に滑り込んだ、元オアシスのノエル・ギャラガーの2ndアルバムから1曲お聴き下さい。「In the Heat of the Moment」です。
それでは、ベスト10の発表です。まずは第10位から第6位です。
まずは、元ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーの3年ぶり8枚目のソロ・アルバムが第10位に入りました。私の、この人のソロは全くフォローして来てませんで、今回、thiwrodiさん、のご紹介で初めて聴いてみました。これが、なかなかのツボで、USルーツ・ミュージックとUKトラッドが、見事に融和したサウンドで、たいへん気に入ってしまいました。
(RS:23位)
第10位 Tracker / Mark Knopfler
まずは、元ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーの3年ぶり8枚目のソロ・アルバムが第10位に入りました。私の、この人のソロは全くフォローして来てませんで、今回、thiwrodiさん、のご紹介で初めて聴いてみました。これが、なかなかのツボで、USルーツ・ミュージックとUKトラッドが、見事に融和したサウンドで、たいへん気に入ってしまいました。
(RS:23位)
第9位 A Fool to Care / Boz Scaggs
第9位には、金沢での来日公演も観ることができたボズ・スキャッグスの新作。メンフィスで録音された2年前の前作から、ルーツ・ミュージックに回帰しており、かなり長い間聴いてなかった人でしたが、私も戻って参りました。オリジナルが数曲で、後は、気に入った曲を、豪華ゲストと共演したもので、たいへん楽しめました。
(RS:18位)
第8位 Kablammo! / Ash
90年代から活躍する、UKバンド、アッシュの5年ぶりの新作も、勢いよく第8位に入って来ました。シングルを26曲発表しそれをアルバム化した10年の前作'''「A-Z」で、年間1位を獲得したこともある、私のお気に入りバンドの1つ。今回は、デビュー時を思わせるほど、元気で痛快な作品でした。
第7位 Star Wars / Wilco
そして、第7位に入りましたのは、USのオルタナティヴ・バンド、ウィルコの4年ぶり9枚目のアルバムです。なぜか、日本のムーライダーズを思わせるサウンドで、妙に馴染み深い雰囲気が良かったです。変拍子、不協和音と、なんとも居心地の悪いトーンを多用しながら、妙に心安らぐサウンドを聴かせてくれる職人芸的なところも魅力でした。アルバム・タイトルは、エピソード7にかこつけたものなんでしょうか?
(RS:14位、RO:49位)
第6位 Girls in Peacetime Want to Dance / Belle And Sebastian
そして、あと一歩でベスト5入りを逃したのは、グラスゴー出身の7人組、ベル・アンド・セバスチャンの、こちらも9枚目となる新作。アコースティック・サウンドが売り物の彼らですが、今回はディスコ風の打ち込みビートも導入し、新境地を拓きました。しかしながら、美しいメロディ・ラインは不変で、今回も心地よい清涼感を味わせてくれました。
それでは、ここで第6位のベル・アンド・セバスチャンの新作から、女性ヴォーカリスト、サラ・マーティンが歌う「The Power of Three」そどうぞ。
さて、いよいよベスト5です。どんどん、参りましょう。
第5位に入りましたのは、新作を出す度に、ベスト10入りを果たしているUKのトリオ・バンド、ミューズの7枚目となる新作。
なにやら不気味なジャケットに、不気味な叫びが聞こえるサウンドで、ちょっとおどろおどろしい雰囲気の作品でしたが、今や現代最高のライヴ・バンドと評されるくらいスケールの大きい、安定感のあるサウンドは、相変わらず、流石と思わせてくれました。
(記事はこちら)(NME:41位、RS:39位、RO:5位)
それでは、この中から「Reapers」のライヴ映像をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=HyB6DV21WG8
第5位 Drones / Muse
第5位に入りましたのは、新作を出す度に、ベスト10入りを果たしているUKのトリオ・バンド、ミューズの7枚目となる新作。
なにやら不気味なジャケットに、不気味な叫びが聞こえるサウンドで、ちょっとおどろおどろしい雰囲気の作品でしたが、今や現代最高のライヴ・バンドと評されるくらいスケールの大きい、安定感のあるサウンドは、相変わらず、流石と思わせてくれました。
(記事はこちら)(NME:41位、RS:39位、RO:5位)
それでは、この中から「Reapers」のライヴ映像をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=HyB6DV21WG8
第4位 Before This World / James Taylor
第4位には大ベテラン、ジェイムズ・テイラーの13年ぶりのオリジナル・スタジオ・アルバムがランクインしました。
なんと、USアルバム・チャートでは1位も獲得したようです。
見た目はだいぶ変わりましたが、彼が編み出すメロディと、心安らぐヴォーカルは、昔と何も変わらず。このアルバムは70年代の作品だと言われたら、信じでしまいそうな位です。この時代に一服の清涼剤をもたらしてくれました。
(記事はこちら)(RS:47位)
それではこの中から、「Motana」をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=cJatscssXuU
第3位 The Monsanto Years / Neil Young & Promise of The Real
そして、久々の上位に上がってきたのが、ニール・ヤングの今年も出ました新作です。
今回は、ウィリー・ネルソンの息子らによるプロミス・オヴ・ザ・リアルと組んでの、力のこもった作品。テーマは遺伝子組み換えへの反対を表明したもので、アルバム・タイトルにあるモンサントとは、遺伝子組み換えのリーディング・カンパニーの名前。
70年代後半を彷彿とさせる元気いっぱいのサウンドで、見事ベスト3入りを果たしました。
(記事はこちら)(RO:34位)
それではこの中から、「A Rock Star Bucks a Coffee Shop」をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=UC2DpGaykaI
第2位 Crosseyed Heart / Keith Richards
ザ・ローリング・ストーンズが新作を作らなくなって10年が経ちますが、そんなストーンズ・ロスを埋め合わせてくれるかのように、キース・リチャーズが23年ぶりのソロ3作目を発表してくれました。
しかも、現役感満点かつ音楽的ヴァラエティに富んだ作品で、久々にストーンズの新作を聴いたような錯覚にも陥りそうになりました。堂々の2位を獲得しました。
ほんといい具合に年とってくれましたね。
(記事はこちら)(RS:17位、RO:3位)
それではこの中から、レゲエ・ナンバー「Love Overdue」をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=9orkd6ZpBx8
第1位 The Magic Whip / Blur
そして2015年のベスト・アルバムに輝きましたのは、08年のリユニオン以来、初のオリジナル・スタジオ・アルバムとなる、12年ぶりブラーの新作でした。
オリジナル・メンバー揃っての新作ということとなると16年ぶり。待ちに待ったアルバムでした。
そしてその内容も、これまでのデーモン・アルバーンの音楽活動を総括するような素晴らしい出来。相変わらずの一風変わったポップ感に深みと陰影が加わり、現代の極上ポップが生まれました。
(記事はこちら)(NME:15位、RS:10位、RO:4位)
ということで、2015年のトップはブラーとなりました。10年、20年ぶりのアルバムというのが、今年は多かったですね。ロックの世界も凄い厚みになってきました。とにかく、今年も素晴らしい音楽の数々に触れることができて、嬉しい限りです。来年もまた、素晴らしい作品に出合えたらいいなと思います。
それでは、ラストはもちろんブラーです。「Ong Ong」で締めくくりたいと思います。