ザ・バーズ、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングといった、USロック史に、輝かしい足跡を残したバンドに在籍し、シンガーとしても、ソングライターとしても、その存在感を示してきたデヴィッド・クロスビー。なんと、21年ぶりのスタジオ・アルバムをこのほど発表しました。
それにしても、このジャケットだけは、なんとかならんもんか?!(宗教家の説話集のジャケットみたいです。)
アニメもなった漫画「パタリロ」に出て来る「クックロビン音頭」は、漫画で歌詞しか書いてないにも関わらず、誰もが同じ節で歌っているという驚愕の事実があります。(アニメにおいてそれが証明されてます。)転じて、ロックの世界において、どんなバンドと演っていても、その人が歌うと、その人がいた以前のバンドに聞えてしまうことを、「クックロビン音頭現象」と呼んでおります。一番の例は、ロバート・プラントでして、彼が歌うと、どんな曲も、どんなバンドでもレッド・ツェッペリンに聞こえてしますのです。
今回、クロスビーのソロ・アルバムを聴いていて、ニール・ヤングの作品にも、スティーヴン・スティルスの作品にも感じなかった、CSNY的なものを強く感じました。彼がCSNYの「クックロビン音頭」だったのです。
実の息子、ジェイムズ・レイモンドを音楽的パートナーとして全面に(ソング・ライティングでの共作や、バンマス的位置づけのキーボード・プレイヤーとして)サポートしています。
昔から老けてた人でしたが、もうほんとのジジイって感じにしか見た目には見えませんが、そのヴォーカルは40年前と変わらない瑞々しさと優しさを感じさせてくれます。
① What,s Broken
オープニングは、ギターにマーク・ノップラーを迎えた、美しく穏やかなAOR風ナンバー。サビのメロディが素敵です。
http://www.youtube.com/watch?v=A2paJl4uEVc
オープニングは、ギターにマーク・ノップラーを迎えた、美しく穏やかなAOR風ナンバー。サビのメロディが素敵です。
http://www.youtube.com/watch?v=A2paJl4uEVc
② Time I Have
③ Holding on to Nothing
②はアコースティック・ギターの響きが美しい、これまたメロウなナンバー。③では、ウィントン・マルサリスのトランペットが流れて来る、ジャジーな雰囲気が素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=RJM7Jsmpjek
③ Holding on to Nothing
②はアコースティック・ギターの響きが美しい、これまたメロウなナンバー。③では、ウィントン・マルサリスのトランペットが流れて来る、ジャジーな雰囲気が素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=RJM7Jsmpjek
④ The Clearing
⑤ Radio
インドや中近東風のフレーズを取り入れた④は、CSNYのアルバムに入っててもおかしくない雰囲気の曲。タイトなリズムで聴かせるソフト・ロック風のナンバー⑤でも、クロスビーの優しいヴォーカルが語りかけます。
⑤ Radio
インドや中近東風のフレーズを取り入れた④は、CSNYのアルバムに入っててもおかしくない雰囲気の曲。タイトなリズムで聴かせるソフト・ロック風のナンバー⑤でも、クロスビーの優しいヴォーカルが語りかけます。
⑥ Slice of Time
⑦ Set That Baggage Down
⑧ If She Called
⑨ Dangerous Night
⑥も実に穏やかなテンポの曲で、心が癒される感じです。シンプルなバンド・サウンドながら、不思議なグルーヴ感を感じる⑦では、ブルース・スプリングスティーンを始め多くの有名アーティストと共演したシェイン・フォンテインがギターを弾いてます。⑧ではエレクトリック・ギターのアルペジオをバックに、クロスビーが切々と歌います。⑨もソフト・ロック風の穏やかながらテンポの良いナンバー。
http://www.youtube.com/watch?v=_VmZcnWfN6s
⑦ Set That Baggage Down
⑧ If She Called
⑨ Dangerous Night
⑥も実に穏やかなテンポの曲で、心が癒される感じです。シンプルなバンド・サウンドながら、不思議なグルーヴ感を感じる⑦では、ブルース・スプリングスティーンを始め多くの有名アーティストと共演したシェイン・フォンテインがギターを弾いてます。⑧ではエレクトリック・ギターのアルペジオをバックに、クロスビーが切々と歌います。⑨もソフト・ロック風の穏やかながらテンポの良いナンバー。
http://www.youtube.com/watch?v=_VmZcnWfN6s
⑩ Morning Falling
⑪ Find a Heart
浮遊感溢れる、なんとも気持ちの良いサウンドの⑩を聴いてると、体がとろけそうになってきます。ラストの⑪では、ロック・アーティストとの共演も多いスティーヴ・タバローニがソプラノ・サックスで参加しており、これまたジャジーな雰囲気を醸し出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=TcPWar4xo10
⑪ Find a Heart
浮遊感溢れる、なんとも気持ちの良いサウンドの⑩を聴いてると、体がとろけそうになってきます。ラストの⑪では、ロック・アーティストとの共演も多いスティーヴ・タバローニがソプラノ・サックスで参加しており、これまたジャジーな雰囲気を醸し出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=TcPWar4xo10
これまでCSNYに抱いていたイメージは、クロスビーの個性によって創られたものであったと、改めて実感させてくれた作品でした。