さあ、長い時間をかけてやって参りましたディランの2ndアルバムも、残り2曲となりました。なんとか年内に次のアルバムに移れる目処が立って参りました。
ディランの全曲訳詩に取り組んでいる「ディラン日記」のこのコーナー。今週も着実に進めていきたいと思います。
この曲は、なんと1890年代に作られ、1928年に、テキサス出身のブルーズ・シンガー、ヘンリー・トーマスが録音したことで、広く知られるようになった「Honey, Won't Allow Me One More Chance」という曲がベースとなっているそうです。ディランのレコードでもトーマスのクレジットが付けられています。
ただ、これはあくまでもタイトルと歌詞の概念のみを拝借しているようで、歌詞も、メロディも、ギターの伴奏も全てディラン流にアレンジされています。
自分から離れていった女に戻ってくれと哀願する、ちょっと男の情けなさを感じる内容です。ハーモニカと早口で歌うディランのヴォーカルは、完全にディランならではの曲となっています。
まずはディランのHPから、原詩を見ながら、曲の一部をお聴き下さい。
http://www.bobdylan.com/us/home#us/songs/honey-just-allow-me-one-more-chance
http://www.bobdylan.com/us/home#us/songs/honey-just-allow-me-one-more-chance
ねえ君 もう一度だけでいいから 一緒に暮らしてくれないか ねえ君 もう一度だけでいいから 君のために何でもするからさ いやぁ オレは頭を抱えながら 通りを歩いているんだ 悩める男を欲してる そんな女を探しているんだ 一生のお願い聞いてくれ もう一度チャンスを与えてくれ ねえ君 もう一度だけでいいから 君の飛行機に乗せてくれないか ねえ君 もう一度だけでいいから 君の列車に乗せてくれないか いやぁ 君みたいな女の子を あたりかまわず探してきた そんな子は全然見つからないので やっぱり君にお願いしなくちゃ 一生のお願い聞いてくれ もう一度チャンスを与えてくれ ねえ君 もう一度だけでいいから 一緒に暮らしてくれないか ねえ君 もう一度だけでいいから 君のために何でもするからさ いやぁ 男のいない 女を探すなんてのは 砂地に落としてしまった 針を探すようなもんだろ 一生のお願い聞いてくれ もう一度チャンスを与えてくれ
さらにトーマスのオリジナル・ヴァージョンもありました。う~ん、確かに全然違いますね。