先日、ブリティッシュ・フォーク界の女性シンガー、ケイト・ラズビーの「手ごわいアニー」をご紹介しましたが、フォークで、アニーと来れば、この人を思い出さずにはいられません。丸顔眼鏡のおとっつぁん、ジョン・デンバー、久々の「懐かしのポップス天国」にて初登場です。
この人の70年代における人気は凄いものでしたね。なんとなくイモくさい人って捉われ方もしてましたが、彼の澄んだ歌声と親しみやすいメロディは、ここ日本でも、洋楽聴かないような人の間でも、好まれていたと思います。オリビア・ニュートン・ジョンがカバーした「故郷へ帰りたい(Take Me Home, Country Roads)」は、最早スタンダードと言っていい位、幅広く知れ渡っていると思います。
私がこの人のことを知ったのは73年頃でしょうか。「太陽を背にうけて(Sunshine on My Shoulders)」がシングル・カットされていた頃です。アメリカで凄い売れている歌手だという触れ込みでしたし、中学の先輩からも「ジョン・デンバー、聞かなきゃ!」って言われてました。が、この歌はちょっと陰気な感じがして、あ、そうなんだ位の感じでした。が、その次のシングル「緑の風のアニー(Annies Song)」を聴いて、お~、これは凄いいい曲だなと思いました。
この曲のタイトルとなっているアニーとは、彼の奥さんの名前で、二人でミネソタの州立公園を散歩している時に、周囲の風景の素晴らしさと奥さんへの想いから、数分のうちに書き上げた曲だということです。アメリカの大自然を感じる大らかさと、愛する妻への優しさに包まれた、とっても素敵な曲です。
彼に関しては、レコード買うまでには至りませんでしたが、ラジオや友人から借りたレコードを聴いて楽しまさせていただきました。「Follow Me」って曲も好きでした。
アメリカを代表する、カントリー・シンガーですが、97年、飛行機事故で、54才の若さで亡くなっておられます。残念です。