
このアルバムからは、一皮むけたというのか、一定範囲の世界で表現されていたそれまでの曲と
は違い、幅が広がったというか、広い世界を泳ぎ回っている元気なハコさんを連想してしまう。
感想については、往年のハコさんファンの方それぞれに、また、新しいファンの方もそれぞれに
受け取り方が違うと思うが、私は前記のように感じたのだ。
このLPでは、A面1曲目の「幻想旅行」が一般的には知られているが、私は、B面3曲目の
「さくら」を聴いて最もガツンときた。アルバムタイトルにも使われている「幻想」という言
葉がぴったりとくる非常に変わった曲だと思ったからだ。しかしタイトルとは違い「さくら」
なのである。私的には、何百曲とある彼女の曲の中でもかなりの上位にランクされている。
A面3曲目の「終点まで満員」という曲も好きで、へぼギター録音にも登録しているように軽快
なリズムのフィンガーピッキングで弾かれたギターとあたかも自分の経験談を語っているような
詩も大変好きである。
A面5曲目の「雪の道」は初期の頃のハコさん色が濃くでた、一見暗い曲ではあるが、彼女の心
情を豊かに伝え、表に出している曲のような気がしてならない。間奏のリードギターに唸らされ
る。聴き始めの頃良くこのギターに聞き入ったものである「こんなの出来るはずがない!」って
案の定、今も出来ないでいる。
A-1 「幻想旅行」 B-1 「サンクチュアリーへ」
-2 「北北東」 -2 「港の歌」
-3 「終点まで満員」 -3 「さくら」
-4 「東北・都」 -4 「歌は旅」
-5 「雪の道」 -5 「旅路」