そして、その頃、偶然か吉田松陰の両親は元の家から少し離れた場所に引っ越ししていて、その近くに、
8畳1間の離れ家があって、そこが、この先、吉田松陰の居間と松下村塾の教室になります。
吉田松陰は、出獄が決まってから、自分の講義を開いたり、共に勉強した囚人達の放免を望み申し入れます、この運動は自分が出獄した後も続け、ほとんどの囚人が放免されて、
この先、松下村塾を再起する時に、その中の3人に対して、吉田松陰は松下村塾の講師になってくれるように頼みますが、富永有隣だけが講師になり、他の2人は家庭の事情などで、なれませんでした。
では、出獄の日に戻って、12月15日、
吉田松陰は、母の滝子の前に座っている、他の家族も座っている、
長崎で、ロシア船に乗り込めず、帰りに実家へ立ち寄ってから約2年ぶりの帰宅でした。
杉家の仕来たりになっている日風呂に、吉田松陰は入って出ると食膳には、母と集まって来た妹達、千代、寿、文、で作った赤飯と料理が並んでいた。
千代と寿は嫁いでいたけど、兄が帰って来るというので実家へ集まって来ていた。
吉田松陰が座って、しばらくすると、母と妹達が吉田松陰に早く嫁を貰わねばと言う話しをしだした。
そこで、吉田松陰は九州へ遊歴に行った時、平戸の学者、葉山左内を訪ねた時、自分の、いろいろ世話をしてくれた、葉山左内の娘を思い出してしまった。
葉山左内の娘とは男女の関係は何も無かったが、可愛いく、吉田松陰の滞在中、身の回りの世話とかを親切にしてくれたので、頭の中に面影が残っていた。
【注・葉山左内と橋本左内は、全くの別人ですので、ご注意下さい、年齢も全然違います、名前が似ているので、紛らわしいです、私も参考にしている小説を何冊も交互にして、読んでいる時、よく、ややこしいなぁと思っていました、他にも幕末本の中で、名字が同じ人物とか、よく似た名前の人物が何人かいたりしまして、あと変名を使った人物も、います、これから先、よく似た名前の人が出てくる事が多くなっていくと思いますので、ご注意下さい】
でも、吉田松陰は、女性の事よりも学問の方を優先するので、面影を打ち消し、
「それは、できません、今はそんな時期では無いし、それに僕は、妻を持つ気など、全然有りませんので」と、言って、嫁を貰う事を拒否した。
母の滝は、諦めきれず、「お前も、もうあと半年で27になるのだから」、と言うと、
吉田松陰は、最近、母は血痰を吐く時があるので、もしかしたら肺結核ではないかと心配していたので、何とも言えない傷まれなく黙っていると、
妹の千代が、「お兄様、お母様は、嫁に来てくれそうな方をご存知ですのよ、お母様は、今度こそは、お兄様に結婚してほしいと思っているのですよ」、
妹にも言われて、吉田松陰は困った顔になっている、父の百合之助は何も言わず食べている、
母と千代は、吉田松陰の結婚については、かなり真剣に相談していたみたいで、吉田松陰は吉田家を継いだのだから妻を迎えて、次の家を継がせる子供を誕生させる責任がある。
それに母の滝も老いてきているので、吉田松陰の身辺の世話も、いつまでもは出来無いからと言う話しで、
他の妹の、寿子と文子も、これに加わり、母と妹達が真剣に吉田松陰に妻帯を迫ってくるようになったので、吉田松陰も真面目に返事をしなければと思い、
「母さんと千代、寿子、文子の言う事は解る、その通りだと思う、僕も今までに、心を動かされた女性がいないと言えば嘘になる、しかし今、僕は国に命を捧げていると思っている、
だから志しのために自制しているのです、そんな僕だから、もしかしたら死ぬ事になるかも知れない、そんな事になったら、僕の妻はどうなるか?、周りから悪口を言われるかも知れないし、再婚でも、すぐに出来れば良いが出来なければ・・」、
母の滝は心配顔になって、「志しや、死ぬ事って、まだ何かをするつもりなのかい、寅次郎」、
「いや、もしもの話しだよ、母さん、とにかく30歳になるまで待って下さい、今は、まだ結婚は出来ません」、
母と妹達が残念そうな顔をしていると、吉田松陰は、「では、僕はこれで休ませてもらいます」と言って、吉田松陰に、あてられた離れの8畳の居間へ歩いて行った。
この8畳の居間は、この先、松下村塾になります。
つづく。
8畳1間の離れ家があって、そこが、この先、吉田松陰の居間と松下村塾の教室になります。
吉田松陰は、出獄が決まってから、自分の講義を開いたり、共に勉強した囚人達の放免を望み申し入れます、この運動は自分が出獄した後も続け、ほとんどの囚人が放免されて、
この先、松下村塾を再起する時に、その中の3人に対して、吉田松陰は松下村塾の講師になってくれるように頼みますが、富永有隣だけが講師になり、他の2人は家庭の事情などで、なれませんでした。
では、出獄の日に戻って、12月15日、
吉田松陰は、母の滝子の前に座っている、他の家族も座っている、
長崎で、ロシア船に乗り込めず、帰りに実家へ立ち寄ってから約2年ぶりの帰宅でした。
杉家の仕来たりになっている日風呂に、吉田松陰は入って出ると食膳には、母と集まって来た妹達、千代、寿、文、で作った赤飯と料理が並んでいた。
千代と寿は嫁いでいたけど、兄が帰って来るというので実家へ集まって来ていた。
吉田松陰が座って、しばらくすると、母と妹達が吉田松陰に早く嫁を貰わねばと言う話しをしだした。
そこで、吉田松陰は九州へ遊歴に行った時、平戸の学者、葉山左内を訪ねた時、自分の、いろいろ世話をしてくれた、葉山左内の娘を思い出してしまった。
葉山左内の娘とは男女の関係は何も無かったが、可愛いく、吉田松陰の滞在中、身の回りの世話とかを親切にしてくれたので、頭の中に面影が残っていた。
【注・葉山左内と橋本左内は、全くの別人ですので、ご注意下さい、年齢も全然違います、名前が似ているので、紛らわしいです、私も参考にしている小説を何冊も交互にして、読んでいる時、よく、ややこしいなぁと思っていました、他にも幕末本の中で、名字が同じ人物とか、よく似た名前の人物が何人かいたりしまして、あと変名を使った人物も、います、これから先、よく似た名前の人が出てくる事が多くなっていくと思いますので、ご注意下さい】
でも、吉田松陰は、女性の事よりも学問の方を優先するので、面影を打ち消し、
「それは、できません、今はそんな時期では無いし、それに僕は、妻を持つ気など、全然有りませんので」と、言って、嫁を貰う事を拒否した。
母の滝は、諦めきれず、「お前も、もうあと半年で27になるのだから」、と言うと、
吉田松陰は、最近、母は血痰を吐く時があるので、もしかしたら肺結核ではないかと心配していたので、何とも言えない傷まれなく黙っていると、
妹の千代が、「お兄様、お母様は、嫁に来てくれそうな方をご存知ですのよ、お母様は、今度こそは、お兄様に結婚してほしいと思っているのですよ」、
妹にも言われて、吉田松陰は困った顔になっている、父の百合之助は何も言わず食べている、
母と千代は、吉田松陰の結婚については、かなり真剣に相談していたみたいで、吉田松陰は吉田家を継いだのだから妻を迎えて、次の家を継がせる子供を誕生させる責任がある。
それに母の滝も老いてきているので、吉田松陰の身辺の世話も、いつまでもは出来無いからと言う話しで、
他の妹の、寿子と文子も、これに加わり、母と妹達が真剣に吉田松陰に妻帯を迫ってくるようになったので、吉田松陰も真面目に返事をしなければと思い、
「母さんと千代、寿子、文子の言う事は解る、その通りだと思う、僕も今までに、心を動かされた女性がいないと言えば嘘になる、しかし今、僕は国に命を捧げていると思っている、
だから志しのために自制しているのです、そんな僕だから、もしかしたら死ぬ事になるかも知れない、そんな事になったら、僕の妻はどうなるか?、周りから悪口を言われるかも知れないし、再婚でも、すぐに出来れば良いが出来なければ・・」、
母の滝は心配顔になって、「志しや、死ぬ事って、まだ何かをするつもりなのかい、寅次郎」、
「いや、もしもの話しだよ、母さん、とにかく30歳になるまで待って下さい、今は、まだ結婚は出来ません」、
母と妹達が残念そうな顔をしていると、吉田松陰は、「では、僕はこれで休ませてもらいます」と言って、吉田松陰に、あてられた離れの8畳の居間へ歩いて行った。
この8畳の居間は、この先、松下村塾になります。
つづく。