軍用機の中に入ると、長い座席が両端に向かい合って設置されていた。
リリアとリーニャは、座ると、リリアは、リーニャに、「この軍用機はな、リーニャ、物資や食糧を戦地に運ぶためだけど、兵士を戦場に運ぶためのものでもあるんだ、向かい合って座り、正面の仲間の兵士達と見つめあいながら、お互いに戦場で戦う仲間であることを確認しあうんだ、リーニャもこの先、乗ることもあるから、よく覚えておくんだ」。
軍用機は、空に向かって浮かび上がり、ソフリの島の近くの〇〇国へ向かい飛び出した。
やがて、〇〇国の空軍基地に着くと、1人の兵士が迎えに出て来ていた。
3人が軍用機から降りると、「やあ、お帰りなさい、リリアさん」、「やあ、軍曹、ただいま」、と2人は挨拶したが、別に同じ軍の人間ではなく、ソフリの島と〇〇国は、近いので、こんな挨拶になってしまうのだ。
「今日は、このミッチに送ってもらったんだ軍曹」と、ミッチを紹介すると、「おお、これは、まだ若い女のパイロットだ、新人さんかな」、「はい、そうです、2年目になります」、「そうか、2年目か、頑張ってな」、「はい、ありがとうございます」、軍曹とミッチが話してると、リリアは、「それじゃあ、私達はそろそろ、行くからな」、リリアは、リーニャの手を握り歩き始めた、軍曹は、「リリアさん、また」、ミッチは「リリアさん、お元気で、さようなら」と声をかけた。
リリアとリーニャが、手をつないで、歩く後ろから、軍曹とミッチの話し声が聞こえてきた。
「じゃあ、ミッチ、お茶でも飲んで、ここで少し休んでけばいい」、「えっ、いえ、私は、もう帰ります」、「まあ、そう言わずに、休んでいきなって」、「えっ、でも」。
2人の話を、歩きながら、聞いていた、リリアは、立ち止まり、ミッチを呼んだ。
「お~い!ミッチ、こっちへ来い」、「あっ、ハイ」、ミッチは走ってリリアのところへ来た。
「ミッチ、この国は、ミッチの国と同じ同盟国だ、」、「えっ、あっ、ハイ」、「だから、ここで少し休んで、この国の兵士達と仲良くしとくんだ、」、「えっ、でも」、「ミッチに、もし、なんか、あった時、この国の兵士達は助けてくれるぞ、それに、私もそうだ、もし、ミッチが、敵国の捕虜になったりして、私の耳に入って来たら、すぐに助けに行く」、「でも、他の国の基地に入るのは、なんか怖くて」、「ああ、ハハハ、大丈夫だ、ミッチは私を送ってきた、そのミッチに何か、するなんて事は絶対にない、もし、ミッチになんか危害を加えるという事は、この私や、ソフリに、ケンカを振るようなことだ、そんな度胸のある国や組織はない、だから安心して、ここで休んで、仲間を作ってけ」、「はい、わかりました」、「じゃあな、ミッチ、頑張れよ」、「はい」、ミッチは走って、戻っていった、「それじゃあ、少し休ませて頂きます」、「そうか、ゆっくり休んでいけばいい」、軍曹とミッチは基地の中へ入って行った。
リリアとリーニャは、港の先へ来ていた、海は穏やかな波が立っていた。
リリアとリーニャは、手をつなぎ、海を見ていた。
リリアはリーニャに話しかけた。
「リーニャ、いつもは、ヘリか飛行機が迎えに来るが、今日は、船が来る、リーニャも海は見たことはあるだろうが、この辺の海も綺麗だぞ、ゆっくりと海を眺めていけばいい。」

つづく。