山を越え谷を渡り 野をゆき畑を過ぎて
我は吹かれ 吹かれ吹かれて消え去りゆく
ああ なべてのこと 起こるはただひとたび
されど なべてひとたびは起こるべし……
――ミヒャエル・エンデ
新しい1年が始まった。それはつまり、ついこの間まで「今」だったはずの1年が、ただの「過去」という中途半端な記憶の掃き溜めへと容赦なく押し流されたことと同じ。
ある人には苦痛をもたらし、またある人には喜びをもたらし、それは過ぎ去り、そしてまたやってくる。
誰かが「来ないでいい」とうなだれ、誰かが「早く来て欲しい」と胸を膨らませる。
それってまるで、“明日”のことみたいだね。
こんばんは。朝方にこれを読んでいる人は、おはよう。どちらでもない人は、こんにちは。
2014年最初のブログを書くのは、神部です。
気付けば新年を迎えてもう10日だけれど、僕のぼんやり頭はまだ2013年のことをすんなり「去年」とは言えないみたい。
2013年は3ヶ月間の活動休止から戻ってきたり、2月と8月に2度のレコーディングをしたり、その合間を縫って東京ツアーに行ったり、いつも通り近畿圏でもライブを重ねたり、それに週2回のスタジオも加わって、働いている時以外はほとんどバンド尽くしの毎日、瞬く間に過ぎ去っていった。
実際、メンバーのみんなとも「今年は四季の移ろいが曖昧じゃないか?」という感覚が一致していたくらいには、春夏秋冬を肌身に感じることなく終わったように思う(単純に1年の気候がそう感じさせただけかも知れないけれど)。
それにしても、1年という単位で過ごした日々を振り返る時、ふとまぶたの裏に浮かぶ人々、場所、出来事、……その膨大さに、軽いめまいさえ覚えそう。
それも全ては音楽によって与えられたもの。けれどそこは、僕たちがいまだ音楽を諦めずにい続けたことでつかみ取った勲章なのだと、少しくらい胸を張ってもいいんじゃないかな。
新たに出会ってくれた人たち、相変わらず嬉しい笑顔を向けてくれた人たち、言葉だけでも繋がってくれた人たち、様々のことを教えてくれたり気付かせてくれた人たち、……みんなみんな、2013年もたくさんありがとう。
2014年は元旦初日からいきなり詞とメロディとコード進行がいっぺんに降りてきたりして、なかなか幸先がいいよ。今年、BAA BAA BLACKSHEEPSは色々と面白いことになっていくから、みんなにはどうか少しでも信じて、期待していて欲しいな。
さて、そんな2014年最初のライブはこちら。
大阪から元HOLGAの奥田くんと乃万ちゃんがカタナカルテでやってくるよ。その他は僕もはじめましての日だから、新年が明けて早速の新たな出会いを笑顔と共に迎えようと思う。
ぜひ遊びに来てね。
それじゃあ、また。
神部

