自然研究路内の上り階段を上がって行くと、少しみはらしの良い場所へと出てきました。向こう側には韓国岳が見えています。ちなみに新燃岳周辺の登山道は閉鎖されている箇所もありますが、韓国岳は登山可能だそうです。
さらに歩いて行くと、幹周りの大きな杉の木が数本、道の脇に見えてきました。近年の火山活動を免れた、とても貴重な大木だと思います。
とここで、赤い小さな鳥居がありました。どうやら先ほどの大きな杉の木は、この神社のご神木ということなんでしょう。
ここは六観音堂(豊受神社)といわれ、10世紀ごろ修行僧(性空上人)がこの地で修行中、白髪姿の老人(ヤマトタケルを名乗った)から読経を褒められたため、この地に六体の観音像を彫り、この地に観音堂を立てて安置したことが由来とされています。
そばにある六観音御池の名の由来は、この六観音堂から来ています。
こちらがその六観音御池です。えびの高原にある三つの火山湖のうち最も大きく、直径440mほどあります。三つの火山湖に共通しますが、いずれも流れ込む川はなく山の中からしみ出して流れ込んだり、別の火山湖のオーバーフローを受けたりして、水を満たしています。
道の途中には、立ち枯れた樹木がいくつかありました。火山活動の影響なのか、あるいは別の要因もわかりませんが、葉を付けていない幹はすぐに倒れそうではありませんでした。
林のゾーンをぬけると、最後の火山湖「不動池」を見下ろす位置に出てきました。
池の周辺は溶岩に混じって砂場があるため、まるで海岸線のような錯覚すら憶えます。水も透明度が高く、酸性水質も影響して青く美しい色をしています。
そのような酸性水質であることから、あまり水辺には生き物が棲んでいないようです。
ただ、近年の調査でゲンゴロウなどの水生昆虫の生息が確認されたそうです。なかなかしぶといですね。
約1時間ほどで、最初の高原地帯に戻ってきました。それにしても、こういう風景は九州らしいというか、アジアな香りさえする風景のような気がします。
九州は小さな島ですが、なにかここ独特の雄大さみたいな感じもあって、良さを再発見した思いです。
ということで、えびの高原はこの辺でおしまいにしたいと思います。



