キンランが咲く丘 | ビービービーのブログ

ビービービーのブログ

気になるニュース

僕が住む奈良のとある丘には、キンランとギンランが細々と咲く場所があります。
昔は数多く見られたこれらの植物は、近年大きく減少し、キンランについては絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

それに反してというか、僕が出歩く里に近い森林では、良く見かける植物の一つでもあります。しかも、道ばたの明るい目立つ場所に、わりと普通に咲いていたりするので、そんなに珍しい植物とはあまり思えなかったりします。

数を減らしているのには、やはり環境の変化と乱獲があるみたいです。
キンランはある特定のキノコ類(菌類)と共生関係があり、そのキノコ(外生菌根菌)から養分を得ていて、それらのキノコはコナラなどの雑木林に見られるとのこと。それらの環境が大きく変化したのが、減少した一つの理由のようです。

もう一つは、非常に目立つ場所にぽつんと咲くことがあるため、盗掘にあいやすいということのようです。ところがこのキンランは、盗んで植えても長持ちしない(人工栽培が難しい)植物なので、ある程度山野草に詳しい人は取っても無駄だということを知っているので、キンランの特性を詳しく知らない人が思わず盗ってしまうことの方が多いらしいです。

そんな中、先日とある目立つ場所にあるキンランが、盗掘されたとのこと。普段観察している人から、さっきまであったキンランがいつの間にか掘り盗られてしまったと聞きました。

ここまで書き進めていると、もしかしたらその花が希少な物であることすら知らずに、何気なく取ってしまったのかなと考え、そこでキンランが盗掘されるいくつかのパターンを考えてみました。

■キンランだと知らずに、キレイな花だなーと摘んでしまう。
 これなら、この花が希少であることや、自然な環境でないと育たないことを、きちんと気づかせれば良いということになります。

■キンランの栽培が難しいことを知っているが、一時的な所有欲を満たすため取ってしまう。
 キンランは取ってすぐ植え替えても、しばらくは枯れずに残ることもあるらしいですが、少なくとも種から栽培することは至難の業らしいので、キンランを所有し続けるには数年置きに盗掘するしか無いようです。植物が好きな人がそんなむなしいことをするとは思えないので、考えにくいかなと思います。

■キンランの栽培や増殖方法を知っていて盗掘した。
 もしそうならすごいですけど、最初のきっかけ以外盗む理由が無いので、これも考えにくいと思います。

となると、キンランが咲いている場所に、その希少性や栽培が無理であることを知らせる表示をすれば良いのかなと思いましたが、もうひとつ思い当たる理由がありました。それは

いやがらせで盗掘した

ということです。

そんなアホなと思うかもしれませんが、実は少し前、とある植物が明らかに見栄えのいい物順に、根っこに近いところから折られてしまっているという現象が続いたことがあったのです。前日の夕方まできれいに咲いていた植物は、朝の早い段階で次々と折られていました。その日にその植物の写真を撮るため来た人から、そういう情報がよせられていました。折られた植物はそのままその場に捨てられていたそうです。

つまり、その植物を撮影に来た人たちを困らせる行為を、楽しんでいるとしか思えない状況だったそうです。

こうなると、ある意味監視することでしか防止策が無いと、どうしようもない状況ですね。

しかし、特定の植物だけを過剰に保護することは、不自然だし正直やりたくないと思います。

僕は植物のことにはそれほど詳しくないし、どういった対応が正しいのか非常に悩ましいです。
もちろんあくまでも推論なのでそんな理由ではないとは思いますけど、なにやら考えさせられました。