私の両親は、熟年離婚をしていて、
父親は、母親と離婚する前の別居状態から、
女の人を私の実家へ連れ込んだ。
そこから私の実家はない。
母親は相当胸を痛めたと思う。
35年連れ添った夫婦であった父と母。
でも、父は破天荒。
それはそれは、ギャンブル三昧に酒癖も悪い。
そして、仕事もしない。
母親を殴ることもあった。
私の兄を殴ることもあった。
なんなんだ、この家族。
ホントに変な威圧感に包まれて育った私。
私には、一切手を出すことはしなかった父。
今、父とは5年ぐらい会っていない。
達者に暮らしているのだろうか。
父親は、別居期間中に連れ込んだ女と再婚した。
祖父が亡くなった際、父母が離婚した後、
初めて実家に立ち寄った。
父親が再婚した女性は、
韓国人の父の5歳年上の飲み屋で会ったであろうおばさんだった。
実家に行くと、
キムチやらチヂミを出される。
いや、実家の味じゃない。
そして、私の部屋に行くと、
再婚した韓国人の実の妹がそこに住んでいるらしかった。
どうやら、父親は、再婚相手の韓国人のおばさんと、おばさんの妹と暮らしているらしかった。
奇妙な同居生活。
まるで、実家が占拠されている感覚。
私の部屋にあった、私の荷物は、
完全に消去されていた。
小学校時代のアルバム、中学校時代のアルバム、高校時代のアルバム。
全て跡形もなく移り住んだ韓国人女達に捨てられていた。
怒りも悔しさも何もない。
想いを吐露したところで、私のアルバムが帰ってくるわけでもない。
そんなわけで、私の実家はない。
それから、父親は無事に暮らせているのだろうか。
子どもの想いも知らずに、
のうのうと暮らしていることだろう。
残暑が厳しい今日。
ギラギラ照りついたアスファルトが、
そんな故郷への想いを蘇らせたのだった。