いよいよ東京出張の日が来た。
私は、翔と連絡して会うアポは取っていた。
仕事が終わり、東京駅で待ち合わせ。
地方出身の私は、人混みが苦手。
17:30待ち合わせ。
翔は、いっつも時間に遅れるwww
私は、待ち合わせの本屋で待っていると、イヤホンつけた翔が、
「よっ。」
と声をかけてきた。。。
久しぶりの翔。
なんか、もっさいなーwww
でも、私より身長が高い。
あ、わたし、身長は高い方で。。。
170あります。。。(すごくコンプレックスです。。)
男性はやっぱり小さい女の子好きですよね・・・(遠い目)
わたし、自分より身長高い方と付き合ったことあまりないのです。。。
翔は、175以上はあるのかな。
すごく大きい背中。
どんどん自分のペースで歩く翔。
都会の人ってなんでこんなに歩くの速いの???
あたし、歩幅ある方なのに、ちょこまかついてく状態。
私:「ねぇ、歩くの速いよ!!!」
翔:「あー?ったくこれだから田舎もんは!!!」
って言いながら、少し歩くペースを落としてくれる翔。
そう、コイツは何気ない。
その何気ないところがツボなのだ。
翔:「おまえと飲むっていったら、立ち飲みで充分じゃね???(笑)」
私:「えー???私、立ってなんか飲めないよ!!!たくさん歩いて疲れたし。。。」
いっつも、翔は私を女扱いしない。。。
まったく。
でも、行きたいお店は決まってるようだった。
翔:「ワイン飲みたいっておまえLINEで言ってただろ?俺、東京駅だったらここしか行きたくねーんだ」
と言って、しゃれたお店に案内してくれた。
一人で行けって言われても、あたしはもう行けない。
そこは、東京駅なのか、東京駅から離れたところなのか、私の方向音痴からは推定できない。
でも、高いビルのお店だった(笑)
田舎者のわたしは、ただただ雰囲気に飲まれていた。
翔は、手慣れた様子で、ワインを頼んでくれる。
「おまえ、あんま酒強くないよな。これだったら飲みやすいと思う。」
と言って、
ワインを頼んでくれた。
美味しいー!!!
おまえ、ほんと、女慣れしてんなー(笑)
すがすがしいよ、あたしは。
どちらかというと、年下と付き合うことが多かった私は、いつも自分で行く先を決めていた。
それはそれで大変なことで。。。
翔は私の1個上だが、男だったら女をリードするもの。的な考えを持ってるから、
翔といると、居心地が良かった。
たわいもない話をする。
翔は、ワインに合う料理を頼むのも上手だ。
こんな時間久しぶりだ。
まるでデートみたい。
でも、翔は女とあたしを思ってない。。。
ここは私も一線引かないと。
しゃれたワインバーから出ると、
お手洗いに寄りたくなり、翔に案内してもらってお手洗いに入る。
鏡をみると、酔っ払って顔が真っ赤な自分がいた。
久しぶりだから、かなり酔いがまわった。
なんか、フラフラする。。。
翔が待ってるから急いで出なきゃ。。。
あわてて、翔の所に行く。
フラフラしてた私は、思わず、翔の手をつないでしまった。。。
あ。。。
おそるおそる翔の顔を見ると、
「おまえ、なにしとんじゃ?(笑)」
と、にやける翔がいた。
あ、拒否られてない。
エレベーターで高層ビルまで来たんだから、
エレベーターで降りなきゃいけない。
わたし、気持ち悪くなったりしないかな。
翔の手を握ったまま、翔と共にエレベーターに乗る。
誰もいない。
よかった。
最悪吐いても大丈夫だな。。。(笑)
と、思ってたら、翔がいきなり手を振りほどいた。
翔は自分の持っていたバッグも下に落とす。
ん???
どうした???
と翔の方を見ると、振り向きざまに、翔が私を両手でハグしてキス。。。
あー、バッグを下に置いたのはそういうわけね。。。
って分析している場合じゃない。
ちょちょちょ、、、
はぁぁぁああああああ????
うそでしょ。
ここ、エレベーター。
誰が来るか、分かりませんよ???
というか、わたしたち、友達だよね???
あんた、、、あたしのこと、女として見てる輩の気持ちが分からん、ってさんざん言ってたよね???
どうした???
心臓バクバク。
吐きたい気持ちも飛んで行った。
エレベータの密室と、誰が入ってくるか分からないスリルで私の頭はどうかしそうだ。。。
それでも、翔はキスを続ける。
舌を入れる。。。
ん。。
私は思わず声を出す。
「おまえ、ずっとこうされたかったろ。ずっと一人でがんばってたな。」
って、ハグされて、頭をポンポンされた。
すっごく優しい声。
今まで聞いたことのない。
安心する。
翔にうずくまる。
あ、抱きしめられてる。私。
すっごく心地いい。
ずっと翔にぎゅうされたかった。
ずっと。
うわ。
モッサイ翔がかっこよく見える。
なんだ、このマジック。
翔に抱きしめられてると全てがチャラになってく。
辛かったこと・苦しかったこと。
私、翔が好きだ。。。
翔に身体を預け、すっかりもたれる私。
私の耳元で
「これからホテル行く???」
という翔。
「うん。。。」
と恥ずかしそうにうつむく私に翔は、
「なにが、うん、だよ。。(笑)」
と、女らしくなった私をからかった。。。
そして、私たちは、恋人未満の掟を破ることになったのだった。
つづく。